世界約250品のチョコレートを選りすぐる「成城石井」バイヤーに聞いた、チョコレートのおすすめペアリング
取材・文 伊東ししゃも
今冬は、成城石井のチョコレートに大注目。新商品30品を含む、最大で250品のチョコレートが出揃います。
バイヤーが厳選した海外のチョコレートから、成城石井のオリジナルチョコレートまで、自社輸入や自社加工といった、独自の仕組みを持つ成城石井ならではのラインナップに注目です。
成城石井のチョコレート、2026年のポイントは?
成城石井で取り扱うチョコレートの「2026年のトレンドや傾向」を、チョコレートの販売を担当している商品本部菓子課バイヤーの本間なつ恵さんに聞きました。
「今冬の成城石井のチョコレートのポイントは『多彩なフレーバー』。マジパンフレーバーや紅茶のチョコレートなど、豊富なバリエーションを取り揃えます。トリュフやクランチチョコレートといったチョコレートの種類はもちろんのこと、香りや食感、素材の組み合わせ、さらにはパッケージの華やかさなど、楽しく選べるような売り場展開を目指しています」(本間さん)
原料であるカカオの価格高騰や、輸送費・人件費の高騰など、チョコレート業界全体でさまざまな困難もある中で、成城石井では、輸入子会社やセントラルキッチンの活用により、手に取りやすい価格でチョコレートを提供しています。
たとえば、2025年12月30日(火)発売の「成城石井 チョコバラエティアソート BOX」は、パッケージングされる前の個包装のチョコレートを大量に仕入れ(バルク輸入)、セントラルキッチンでアソートBOXとして小分け包装して販売する商品です。
フランス直輸入の「マテス ファンタジートリュフ」や、イタリアの「フェレッティ ジャンドゥーヤ クラシック」など、毎年秋冬シーズンに店頭に並ぶ人気のチョコレートを少しずつ試せるアソートは、「多彩なフレーバー」を実感できる点でもおすすめのひと品。
チョコの味わいをドリンクとともに楽しむ「おすすめペアリング」
相性の良いチョコレートと飲み物を組み合わせることで、チョコレートの風味やおいしさを最大限に引き出してくれるペアリング。
多彩なチョコレートの味を知り尽くす成城石井の担当バイヤーが、“推し”のチョコレートを厳選。お茶やコーヒー、アルコール…、さまざまな飲み物との「おすすめペアリング」を提案します。
1.コーヒー派には「パティスイス ダークチョコレート ピスタチオ ロシェ」
2004年創業のトルコのチョコレートメーカー「パティスイス(Patiswiss)」が作る「パティスイス ダークチョコレート ピスタチオ ロシェ」。フランス語で「岩」を意味する「ロシェ」というタイプのチョコレートで、ごつごつとした岩のような形をしています。
ピスタチオはフレーバーとして多用される素材ですが、この商品はピスタチオの豆そのものをビターチョコレートでまとめた商品。ナッツとチョコレートの配合が1:1となっており、ごろごろとした食感、圧倒的な満足感が際立ちます。
チョコレートに合わせるのは、「成城石井 カフェインレス ドリップコーヒー」。カフェインレスながら、しっかりとした苦みや深みの感じられる一杯で、チョコレートの甘みとピスタチオの香ばしさとほどよくマッチします。
パティスイスのロシェシリーズは、ピスタチオのほか、「ダークチョコレート ヘーゼルナッツ ロシェ」および「ミルクチョコレート ヘーゼルナッツ ロシェ」が2025年12月より発売開始。ナッツ好きならチェックしておきたい、注目の商品です。
2.まさにフルーツティー!「成城石井 素材を味わうアップルティーチョコレート」
2025年12月に発売された「成城石井 素材を味わうアップルティーチョコレート」。ダージリンの茶葉と、アップル果汁パウダーを混ぜた、ひと粒でダイレクトにフルーツティーの味わいが楽しめるチョコレートです。
そもそも紅茶フレーバーということもあり、さまざまな紅茶との相性がいいチョコレートですが、その中でも今回ペアリングとしておすすめしてもらったのはスッキリとしたカモミールティー。イギリスのオーガニック紅茶メーカー「ハムステッド 有機ロイヤルカモミール」を合わせています。
インドのダージリン地方にある歴史ある「マカイバリ茶園」の茶葉を使用した香り高いカモミールティーで、ほんのりりんごのような甘くやさしい香りがするのも特徴のひとつ。あえてスッキリめの紅茶を合わせることで、甘いチョコレートが溶けあい、ゆったりとした時間に寄り添うペアリングに。
2026年1月にはシリーズ新作「成城石井 素材を味わうアールグレイティーチョコレート」が登場。こちらはホットミルクと合わせるのがおすすめだそうですよ。
3.チャイと相性抜群!「ピュア チョコレートトリュフ マジパンクリーム」
ラトビアのチョコレートメーカー「ピュア」が作る、マジパンクリームを中心に忍ばせたチョコレートトリュフ。アーモンドと砂糖をペースト状にしたマジパンを使ったユニークなチョコレートで、ひと粒が小さめなので甘すぎず、チョコレートとのバランスのよさにも驚きます。
そんなチョコレートトリュフは「成城石井 マサラチャイ」とのペアリングがおすすめ。インドのアッサム地方の茶葉を使用したチャイで、力強いコクや豊かな香りが特徴です。
ほんのりスパイシーなチャイの風味も、甘みのあるチョコレートトリュフとの相性ぴったり。本格的なマサラチャイとチョコレートのマリアージュをお楽しみあれ。
マジパンクリームのほか、同シリーズより「ピュア ミルクチョコレートトリュフ ベルジャンクッキークリーム」、「ピュア ミルクチョコレートトリュフ 塩キャラメルクリーム」、「ピュア ミルクチョコレートトリュフ ラズベリーチーズケーキフレーバー」が、2025年12月31日(水)に同時発売。
4.スパークリングと合わせたい「成城石井 ナポリタンチョコレート」
北イタリアのチョコレートメーカーから成城石井が直輸入する「成城石井 ナポリタンチョコレート」。シンプルで味わい深いソリッドチョコレートです。味わいはダークとミルクの2種類。
合わせるのはイタリアのメーカー「アバツィア」のスパークリングワイン「アバツィア アスティ」。マスカットぶどうを使用し、柔らかく後味まで軽やかな甘さが続きます。すっきりとした甘さのワインがチョコレートの甘味や風味を引き立てます。
5.気軽なカクテルタイムにも!「ゴプラーナ プラリーヌ ピスタチオ」
1912年創業のポーランドのチョコレートメーカー「ゴプラーナ」のプラリネチョコ「ゴプラーナ プラリーヌ ピスタチオ」。アメリカ産ピスタチオフィリングが入った、濃厚な味わいのチョコレートです。
合わせるのは「成城石井 スパークリングサングリア レッド」。スペイン産のワインを使用し、オレンジ、パイナップルのストレート果汁を加え、コアントロー、ヴェルガモットで香りにアクセントをつけたワインカクテルです。フルーティーさの中に、スパイスのアクセントを感じる一杯。
チョコの甘みにサングリアの甘酸っぱさがよく合い、ピスタチオの濃厚な風味をスパイスが引き立ててくれるペアリングに。カジュアルなカクテルタイムにもぴったり。
6.フルーツを添えてもおいしい「成城石井 フランス産クーベルチュールカカオ72%」
1814年創業の、フランスのチョコレートメーカー「セモア」のクーベルチュールチョコレート「成城石井 フランス産クーベルチュールカカオ72%」。口に入れた瞬間のなめらかさと、やさしい甘みが魅力のひと品。
合わせるのは陰干ししたぶどうを使ったイタリア産アパッシメントワイン「ペル・テ ピノノワール アパッシメント」。ピノノワールの繊細さと凝縮感のある力強い飲み口が特徴です。
カカオの香ばしさとほろ苦さを感じるチョコは、濃厚な赤ワインとの相性が良いそう。付け合わせにドライいちじくやレーズンを合わせるとより風味が引き立ちます。
「プラスチョコ」もおすすめ
飲み物とのペアリングはもちろんのこと、実は「プラスチョコ」もおすすめなんです。
溶かした「成城石井 フランス産クーベルチュールチョコレート72%」に合わせるのは、サブレやクッキーはもちろんのこと、せんべい、ごぼうで作ったチップス「ゴボチ」など、意外性がユニーク。溶かしたクーベルチュールチョコレートにディップすれば、いつものおやつがワンランクアップします。
ぬれせんべいのようなやわらかいせんべいと合わせると、味わいも食感も新感覚。甘じょっぱく、ひと口、またひと口と手が伸びる味わいです。おやつのおともには、まろやかでクリアな味わいの「成城石井 有機ルイボスティ―」を添えて。
ぜひ、いつものおやつの時間を違ったものにする「プラスチョコ」もお試しくださいね。
今冬は成城石井のチョコレートが見逃せない!
2026年1月9日(金)~2月15日(日)は成城石井全店で「推しチョコ★発見フェア」が開催されます。
「ほっとひと息つきたいときに食べたいチョコレート、夜に食べたいチョコレートなど、シチュエーションに合わせたおすすめを記したカタログを用意したり、お客さんがチャートに沿ってイエス・ノーを選んでいくと『推しチョコ』が発見できるような診断チャートを用意したり。ぜひ店頭で、これぞという自分にぴったりなチョコレートを見つけてください」(本間さん)
250種類ものバリエーション豊かなチョコレートに加え、コーヒー、紅茶、ワインなど多彩な商品が揃う成城石井だからこそ、「こんなチョコレートが食べてみたかった!」「こんな組み合わせを探してた!」に出会えるかもしれませんね。
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