手足のツボで簡単セルフケア──気になったら即刺激！ 手や腕のツボ図鑑

・便秘、PMSには……
支溝（しこう）

（みつけ方）手の甲側で、手首から指の幅4本分肘側に進んだ腕の中央。
反対の手の親指で1回10秒程度押すのを数回繰り返す。全身のエネルギーの分配と水分代謝に関わるツボで、PMS対策にも。便秘の人は、トイレに行く前に押すことを習慣化するのもいい。

・動悸、胸苦しさには……
郄門（げきもん）

（みつけ方）肘を曲げた際の横ジワから、手首側に指の幅4本分進んだあたり。中指のライン上にあり、前腕のまん中。
反対の手の親指で優しく押さえ、円を描くようにマッサージ。自律神経系の安定化や、動悸や胸の圧迫感のあるときに。

・下痢、耳鳴りには……
支正（しせい）

（みつけ方）手の甲側。手首と肘の中間の位置で少し外側の骨の上にある。
反対の手の親指の腹を骨に垂直に当て、5〜6秒押して離すを数回繰り返す。下痢や耳鳴りなどの身体的不調や、手指のしびれや痛み、内肘の痛みや肩の不調改善にも。

・寝違え、首コリには……
後渓（こうけい）

（みつけ方）小指の付け根の関節から1.5cmほど手首寄り。こぶしを握ると飛び出す部分。
反対の手の親指で1回10秒程度押すのを数回繰り返す。頸部、背部を柔らかくする効果があり、寝違えや首コリ、腰痛を改善。眼精疲労や頭痛にも用いられる。

・胃痛、吐き気には……
内関（ないかん）

（みつけ方）手のひらを上に向けた状態で、手首のシワの真ん中から指の幅3本分肘寄りに進んだところ。
反対の手の親指で1回10秒程度押すのを数回繰り返す。消化器系の症状に有効で、胃痛、吐き気、乗り物酔いの改善や、気持ちを落ち着けてくれる効果も。

・胃もたれ、肘の痛みには……
手三里（てさんり）

（みつけ方）肘を曲げたときにできる手の甲側のシワから、指の幅3本分手首寄り。
親指が上にくるようにして肘を曲げる。反対の手で腕を包み込むようにしながら、親指で1回10秒程度押すのを数回繰り返す。胃腸の働きを整えたり、肘の痛みの改善に。

・ホットフラッシュ、喉の痛みには……
魚際（ぎょさい）

（みつけ方）手のひらの親指の付け根部分で手のひらと甲の境目。親指を動かす筋肉の膨らみにある。
反対の手の親指で円を描くようにマッサージ。熱を取るツボなので、おでこに汗をかくなど、ホットフラッシュ対策に。スマホの作業による手の疲労にも有効。

・咳、むくみには……
尺沢（しゃくたく）

（みつけ方）肘を曲げるとできる、内側のシワの中央から指の幅2本分親指寄り。硬い腱の外側にある。
腕を掴むようにして、反対の手の親指で1回10秒程度押すのを数回繰り返す。咳だけでなく、喉の痛みなど風邪の初期症状に効果が。むくみの改善にも。

・イライラ、眠気覚ましには……
中衝（ちゅうしょう）

（みつけ方）手の中指の爪の生え際から約2mm下、人差し指寄りにある。
反対の手の親指と人差し指でつまむようにして刺激する。優しく押す場合はリラックス効果があり、強めに刺激すると眠気覚ましの効果を期待できる。自律神経系の調整や血行促進にも。

・心身の疲労、倦怠感には……
労宮（ろうきゅう）

（みつけ方）手のひらの中央より少し上。中指と薬指の骨の間にある。
反対側の親指でやや強めに1回5秒程度押し、ゆっくり離すのを数回繰り返す。自律神経のバランスを調節し、精神状態を安定させる効果があるとされ、心と体の疲労どちらにも効く。

・不安、緊張には……
神門（しんもん）

（みつけ方）手のひら側で手首の小指寄りの端にあるくぼみ。
反対の手の親指で、1回5秒程度優しく押し、ゆっくり離すのを数回繰り返す。親指を立ててくぼみを押しながら、左右に動かしてもいい。神経の高ぶりを抑えるので、寝つきの悪いときにもいい。