手足のツボで簡単セルフケア──足の4つのツボでバランスを整える
冷えやダルさをもたらす下半身に溜まった余分な水分を排出し、こもった熱を取るために効果的な4つのツボ。婦人科系の不調に有効なツボが多いので、時間があるときは4つ全てを刺激するのがおすすめです。ツボのみつけ方や効果を、鍼灸・あんまマッサージ指圧師の柳本真弓さんに教えてもらいました。
イラストレーション・洞 智子 構成&文・板倉みきこ
陽陵線(ようりょうせん)
体の歪みを解消
(みつけ方)膝下の外側にある骨(腓骨/ひこつ)の出っ張りのすぐ下のくぼんだところ。
両手で足を包むようにして、親指の腹を使い、骨の下に垂直に押し込むようゆっくりと押したり、回してみるのもいい。気の流れを整えてくれるツボ。筋肉のコリや体の歪み改善。膝の痛み、こむら返り、自律神経の調整にも。
太衝(たいしょう)
イライラや鬱々の改善に
(みつけ方)足の親指と人差し指の間を足首に向かって進み、両指の骨が交わる箇所の手前にあるくぼんだところ。
手の親指の腹で、気持ちがいいと感じる程度の刺激でゆっくり押す。気血両方の巡りを改善。目や肝臓の疲れ、不眠、イライラやPMS対策に。痛みを強く感じる場合は、心身にストレスが溜まっているサイン。
照海(しょうかい)
全身の血行を促進させる
(みつけ方)内くるぶしの最頂部から手の親指の幅1本分下がったところ。
親指の腹で、気持ちがいいと感じる程度の刺激でゆっくり押す。気血の流れを改善し、弱っていた腎の機能に活力を与える。むくみ、ホルモンバランスの調整、頻尿など泌尿器系のトラブル、免疫力向上、物忘れなど老化防止に効果あり。
湧泉(ゆうせん)
全身の体調を整えるツボ
(みつけ方)足裏。土踏まずの前方あたり。足の指を曲げて一番凹むところ。
手の親指でしっかり押しながら、円を描くようにもみほぐす。泉が湧くという名前のとおり、全身の体調を整え、体力や気力を生み出す万能なツボ。高血圧、のぼせ、めまい、足の火照りの改善を促し、リラクゼーション効果も期待できる。
『クロワッサン』1149号より
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