茂木和哉さんに学ぶ【クローゼット・天井・壁・サーキュレーター】汚れの落とし方。
撮影・青木和義 文・中嶋茉莉花
クローゼット
衣類についていたゴミ、扉を開けた際に入り込んだほこりなどが知らずと積もってしまうのは、いわばクローゼットの〝性(さが)〟。「閉じられた空間では、換気が行き届かない。梅雨から9月の長雨時までの湿気が忍び込んで留まっていて、今まさにカビが増殖中かもしれません。ただちに中を空けて、いったんほこりもカビも一掃しましょう。
掃除後は、衣類や荷物を詰め込みすぎないこと。収納ボックスや荷物は直接床に置かず、スノコに載せて。空気の通り道を作るのは収納の鉄則です」
この道具があると便利!
ウェーブ ハンディワイパー超ロングタイプ 本体+シート2枚
「手の届かないほこりまで、驚きのひと拭き吸着。トップの角度を根元で変えられ、持ち手の長さも3段階調整が可能(最長100cm)です」。
スコッティファイン洗って使えるペーパータオル
「雑巾代わりに使います。丈夫なので、濡らして絞ってを繰り返しても、拭き掃除に使っても破れません」(茂木さん)。
液体漂白剤
「カビの目立つ箇所だけで使用。水で100倍に希釈し、ペーパータオルに沁み込ませたら、シミの表面をポンポンと軽く叩きます」
カビの跡の除菌までしっかりと。
衣類や収納ボックスなどを全て出しておく。ハンディワイパーを使い、上のほうから順に表面のほこりを拭い取る。下部も同様にほこりを取り去る。
カビが生えてしまった場所は、水で薄めた液体漂白剤(水100mlに対し、液体漂白剤1㎖目安)で湿らせたペーパータオルで拭く。
材質によって向き不向きがあるので、目立たない場所で試してから、ターゲット箇所だけ3~4回、軽く押さえるようにして拭き取る。カビの根が深く、汚れが取れない場合もあるが、胞子を散らしたり、素材を傷めたりする可能性があるので、こすらないほうがよい。汚れが取り切れなくても除菌はできているので、以後、まめに拭いて、カビの繁殖を防ぐようにする。
天井・壁
特に扇風機やエアコン、サーキュレーターを酷使していた部屋では、風に乗ってあちらこちらへと浮遊したほこりが、床に落ちてこず、天井や壁にくっついたままになっていることがある。
「キッチンやリビングダイニングなら、調理で飛んだ油や手あかでベタついているところにひっかかってしまうんですよね。油汚れがつかない部屋でも、静電気が原因で同じことが起こります。汚れが深刻に見えないだけに、つい掃除を後回しにしがちな場所ですが、この機会にきれいにしておきたいですね」
この道具があると便利!
ウェーブ ハンディワイパー超ロングタイプ 本体+シート2枚
フローリングワイパー
「中でも、トイレ掃除用などのミニサイズは操作性が高く、片手で持ち上げやすい。腕への負担なく掃除できます」
超厚手ALC20%除菌ウェット 大判 20枚
軽い力でなでるように。
ハンディワイパーで、天井→壁の順でほこりをそっと拭う。
フローリングワイパーに除菌タイプのウエットシートを取り付ける。天井→壁の順にワイパーを滑らせ、拭いていく。
(こんな 汚れはどうする?)手あか、ペンなどの油性汚れ
手あか、ペン跡、こすれなどの汚れ、黒ずみは、[DAIDAI NO SIZUKU]に浸した歯ブラシで、軽くブラッシングして落とす。汚れが落ちたら、ペーパータオルで周辺まで拭い、液が残らないようにする。
DAIDAI NO SIZUKU
サーキュレーター
エアコンを効率的に使うのに欠かせない存在となったサーキュレーター。昨今夏の終わりが曖昧なだけに、最近まで稼働させていたという人も多いはず。
「部屋の空気と共にほこりや調理で出るオイルミスト(油を含んだ水蒸気)などを取り込み続けているので、主な汚れはベタつきや黒ずみ。羽根の回転数が多い分、扇風機以上にそれらの汚れが頑固です。とはいえ複雑な汚れではないので、掃除は比較的簡単。冬、エアコンと共に使用するまでの過渡期にきれいにし、次回気持ちよく再稼働させましょう」
この道具があると便利!
オキシクリーン500g
「界面活性剤を含まない酸素系漂白剤。粒子の粗い粉末を湯に溶かすと酸素の泡が発生。浸けておくだけで汚れが落ちます」。
スコッティファイン洗って使えるペーパータオル
浸け置き洗いで簡単清潔に。
取扱説明書に従って前ガードを外し、羽根を取り出す。桶に約50度の湯を溜める。中性洗剤(湯3Lに対し、30ml目安)とオキシクリーン(湯3Lに対し、20g目安)を入れ、かき混ぜて浸け置き液を作る。外したガード、羽根を液にくぐらせ、ほこりをさっと流し落とした後、5分程度浸け置く。
浸け置きできない本体は、浸け置き液に浸してよく絞ったペーパータオルで拭く。
内部に手が届きにくければ、ハンディワイパーを使っても。
細かい汚れが気になるときは、横10×縦5cmに切ったペーパータオルの下辺から3cmほどを割りばしの先に巻き付け、輪ゴムで留めて〝掃除棒〟を作る。掃除棒を浸け置き液に浸し、軽く絞る。ガードの骨と骨の間のすき間に掃除棒を差し込んで、ほこりを拭う。乾いたペーパータオルなどで全体を拭き、各パーツを元に戻す。
※本企画で紹介しているのは、茂木和哉さんの掃除方法であり、家電、掃除用具、洗剤メーカー各社が指定する使用方法と異なる場合があります。
『クロワッサン』1128号より
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