コンポストでゴミを小さく循環させる、料理家の真藤舞衣子さんのくらし。
毎日生活している限り出てしまうゴミ。エコも気になるし、どう対処すればストレスなく付き合えるのか? その方法を探りました。
撮影・土佐麻理子 構成&文・小沢緑子
生ゴミを微生物に発酵、分解させて堆肥にする容器・コンポストを以前から利用しているという、料理家の真藤舞衣子さん。
「20代のときに京都の禅寺で茶道を学びながら、堆肥作りや農作業を経験。以来、なるべく生ゴミを出さない生活を意識しています」
その後、料理家として独立。山梨に住んでいたときは、庭に穴を掘って埋める設置型のコンポストを使用。東京で、マンション暮らしとなった今でも室内で利用できるバッグ型コンポストと、備え付けの生ゴミを細かく粉砕できるディスポーザーを併用している。
「もともと野菜は無農薬のものを選ぶようにしています。それなら丸ごと使い切れるし、皮やヘタもスープのダシになるので、捨てずに冷凍してストック。最後の最後に残った野菜クズをコンポストで〝小さく循環〟させています」
コンポストには野菜クズのほか、卵の殻、肉や魚の骨も投入。
「次第に干からびていく感じで、ニオイはほとんど気になりません。投入したら空気を入れてあげるように中の基材とよくかき混ぜるのがコツです」
できた堆肥は育てているハーブの肥料にしたり、園芸が趣味の友人たちに譲っている。
『クロワッサン』1125号より
広告