土用の丑の日に、米粉で作る簡単ういろう【ビジンサマレシピ】
レシピ提供:中村恭子
蓼科高原では木の実が熟す季節です。
もうすぐ土用の丑の日ですね。
この日は「うなぎ」や「うどん」など「う」のつく食べ物を食べると良いと言われていますが、たまには趣向を変えて、日本の伝統的なお菓子「ういろう」はいかがでしょうか?
実はとてもシンプルな材料で簡単に作ることのできる「ういろう」。
桑の葉など季節の草木をあしらえば、おもてなしのお菓子としても喜ばれます。
米粉で作る簡単ういろう
〈材料〉
流し缶 小(139×109×48mm)
同量サイズの耐熱性のタッパーウェアやホウロウなどの容器でもOK。
その場合は容器に合わせてクッキングシートを敷いて利用します。
・上新粉 150g
・白玉粉 40g
・甜菜糖 40g〜
・塩 ふたつまみ
・水 300cc
・茹で小豆 適量
〈作り方〉
1. ボウルに上新粉・白玉粉・甜菜糖・塩を加えて、手で白玉粉の塊を潰しながら全体を均一に混ぜ合わせます。
2. 水を少しずつ加えて生地が滑らかになったらザルでこして50ccほど取り分けておきます(茹で小豆をまとめる分です)。残りの生地は全て容器に流し入れます。
3. 2を蒸気の上がった蒸し器に入れ強火で20分蒸したら一旦取り出し、茹で小豆を全体に広げたら、取り分けておいた生地を全体に回しかけます。
4. さらに強火で10分程度蒸します。生地に弾力が出て固まったら型ごと冷水で冷やして完成です。
「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。
蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。
信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。