自分の治癒力や常在菌を守るナチュラルコスメを厳選、粮理家・松見早枝子さんの習慣。
撮影・黒川ひろみ 構成&文・恒木綾子
今のベストより、10年後も心地よくいられる習慣を大切に。
「基本的に肌につけるものと食べるものに対する考え方は同じ。自分が本来持っている治癒能力や常在菌の力を引き出してあげることが一番だと思うので、それを邪魔する添加物や保存料が入っているコスメは使わなくなりました」
と言うのは、粮理家(りょうりか)の松見早枝子さん。
スキンケアアイテムはすべて、ナチュラルコスメという徹底ぶり。
「常在菌を流さないよう、朝は水道水で顔を洗わず、クレンジングミルクと天然水のミストで拭き取り洗顔。その後、〈WELLC(ウエルク)〉のブースターと化粧水でスキンケアをします。
余分なものが入っていないけれど保湿力が高く、発酵の力を投入できるのがお気に入り。ただ、同じものを使い続けていると肌が慣れてしまうので、夜のスキンケアは小豆由来のコスメ〈komame〉に。小豆はアンチエイジングに効果的と古くからいわれ、こちらも取り入れたい成分なので使い分けています」
年齢を重ねて気づいた体を温めることの大切さ。
メイクアップコスメの選び方も、将来を見据え、長期的に心地よくいられるかどうかが判断基準だそう。
「20代の頃はまつ毛パーマやエクステをしていたんですが、今のパーフェクトを目指すよりも、将来後悔しない美容を選びたい、と思うようになり、できるだけ刺激を与えないものを使うようにしています。
ベースメイクは海外モデルも愛用している〈スター・オブ・ザ・カラー〉で揃えているのですが、どれも肌に優しく、使用感も抜群。〈トーン〉のアイライナーも滲まないのにお湯で簡単にオフできますし、外出時になくてはならないものナンバーワンの、〈アムリターラ〉のリップも保湿力と唇への優しさが信頼できます」
年齢を感じさせない美肌が印象的な松見さん。その秘訣は食習慣にもあり。
「胃腸の働きをはじめ、若い頃は大丈夫だったことが、年を重ねるとちょっとした冷えが原因ですぐ不調につながります。体を温めることの大切さを今になってものすごく実感していますね。胃腸を温めて消化に負担をかけないよう、朝ごはんも黒豆がゆを習慣に。粉末よもぎ茶も冷えが気になった時にホットで飲むようにしています」
さらに、仕事に差し支えるほどの腰痛、ひざの痛み、肩の痛みを経験してから、日々のストレッチも大切に。
「昼間は肩甲骨まわりのストレッチ、寝る前は足のむくみをケア。この年になると、きれいでいる前に健康を維持することが何より大事だと思いますし、手をかけるかかけないかでかなり差が出てくると思うので、今後も心地よくいるためにコツコツ続けていきたいです」
(朝)
自分の治癒力や常在菌を守るナチュラルコスメを厳選。
(昼)
一日に何度でも。肩甲骨を動かして呼吸も深く。
(夜)
脚の疲れをリセットし、朝とは異なるスキンケアを。
『クロワッサン』1082号より
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