坂井真紀さんが髪を切った。前髪とレイヤーで軽やかに。
昔の自分に縛られず、今の自分の再確認を。
思い込みを捨て、ちょっとだけ勇気を出してアップデートすることも、きっと大事。
撮影・天日恵美子 ヘア&メイク・山口公一(SLANG) スタイリング・岡部美穂 構成&文・今井 恵
ドラマのクランクイン前に、久しぶりに髪の長さやニュアンスに変化をつけたいという女優の坂井真紀さん。いつもカットをお願いするスラングの山口公一さんへの髪型のオーダーは?
坂井真紀さん(以下、坂井) 今のワンレングスはアレンジが限られてしまうんです。後ろで結んだ時や気分を変えたい時、前髪があれば雰囲気が変わるし、髪全体に動きが出るのでは?
山口公一さん(以下、山口) 後ろの長さはどうする?
坂井 後ろはギリギリ結べる長さがほしいです!
山口 4cmぐらいは切れますね。ベースは内巻きにも外巻きにもできるボブにして、前髪も作りましょう。
坂井 そうですね。本当はパッツンと切った前髪も好きなんだけど、今は(ドラマの撮影があるから)無理かな。でも流せるぐらい長さがある前髪が作りたい。もう何年も前髪を作っていないんです。ボブで動きを出すというより、前髪を感じさせる髪型にしたいな。
山口 後ろで結んだ時に、前髪がサイドに入る長さか、入らないかでもデザインは変わるけど。
坂井 前髪がサイドに入らず、こぼれてもいいです。でもなんとなくニュアンスが出るというか、疲れた人に見えないようだと、なおうれしい(笑)。家では結んでいることが多いんですが、ずっとひっつめ髪だったから、きっと前髪があったら新鮮だなと思います。
山口 どちらにもできるようにしますね。坂井さんは髪もたっぷりあるし、色が真っ黒だから、毛先が重くならないようにカットしましょう。長さは肩につくギリギリぐらいにして、下ろした際も美しいカットラインにしよう。レイヤーを入れたら、結んだ時のテールにも表情が出てかわいいと思います。
ケープをかけて、さあ、カットの開始。山口さんが鏡と髪を交互に見つめながら大胆にハサミを入れていく。鏡の中で久しぶりにデザインを変える自分の髪を見ながら、笑顔になっていく坂井さん。さて、その仕上がりは?