【ショート編】大人のぺたんこ髪をボリュームアップさせるブロー法。
撮影・黒川ひろみ、中島慶子(物) ヘア&メイク・宇野和弘、上久保瑠美(monohair) モデル・古庄香哉
前髪が減ってきた、薄い頭頂部が気になる……。スタイリングで解消することはできるのだろうか。
「ぺたんこ髪で悩む人はしっとりさせすぎの傾向があります。主な原因は、シャンプーのすすぎの甘さと過剰な保湿。シンプルに頭皮環境に合っていないシャンプー、髪質に合っていないトリートメントを使っている。そしてそれが髪、頭皮に残りすぎているんです」
と語るのは美容師の宇野和弘さん。
トリートメント剤のつけ方も、ボリュームダウンの一因になる場合が。
「しっかり浸透させよう、短く立ち上がる毛を隠そうと地肌からつけたり、数分置いたりも不要です。髪の中間ぐらいから毛先のみに塗布して」
ふんわりヘアの要点はブローにも。
「ドライヤーを正しく使いしっかり乾かせば、夜にブローしても翌日までボリュームを維持できますよ」
ブローでボリュームアップ。【ショートのブロー法】
分け目やつむじを覆うように全体を放射状にとかしてからブロー。下を向いてドライヤーをかけることでトップに膨らみが出る。
(1)タオルドライをしたら、分け目やつむじを押さえるように目の粗いコームで頭頂部から放射状にとかす。
(2)ドライヤーで乾かしていく。一方向だけや真上からあてるとトップが左右にぱっくり割れやすくなるので、いつもの分け目を覆うようにドライヤーをあてる。またロングと異なり、前から風をあてると膨らみすぎてしまうので注意。
(3)次に反対側から。こうして両サイドから乾くまで何回かくり返して風をあてていく。
(4)前髪、トップが乾いたら、やや下を向いてサイドを後ろから前にブローする。下を向くことでサイドはタイトに、トップはボリュームが出て、手ぐしでも自然に根元が立ち上がる。
(5)バック、衿足も下向きでドライヤーをあてると、自然とタイトにまとまる。衿足が締まることでトップのボリューム感もメリハリがついてより引き立つ。
Before
まとまりはいいが、ニュアンスに乏しいシルエット。前髪が真ん中で分かれているため、トップにボリュームもない。
↓
After
毛先に遊びがあり、全体にも空気感のある仕上がりに。分け目を変えた効果で表情にも豊かさが。また衿足を押さえたことで、後頭部のきれいな丸みが際立つ。