「豚ひき肉しょうが醤油漬け」と、2つの展開料理【ぐっち夫婦の下味冷凍レシピ】。
撮影・三東サイ スタイリング・遠藤文香 文・小沢緑子 撮影協力・UTUWA
[下味冷凍]豚ひき肉しょうが醤油漬け
肉の味にグッと深みが。すりおろししょうがが決め手。
【材料】(1袋2人分)
豚ひき肉300g
A[醤油大さじ2、みりん大さじ1、すりおろししょうが小さじ1、塩・こしょう各少々]
【作り方】
1.保存袋にAを入れ混ぜる。
2.豚ひき肉を加えて菜箸で混ぜる(ひき肉の場合、粘りが出てしまうので揉まないこと)
3.空気を抜いて薄く平らにする。
4.冷凍する。
〈ほかにも合う食材〉 鶏むね肉、豚ロース
[展開料理1]しょうがそぼろのせまぜ麺 by Tatsuya
コク旨の台湾風そぼろ麺。麺と具はしっかり絡めて。
【材料】(2人分)
豚ひき肉しょうが醤油漬け1袋
中華麺2人分
青ねぎ(小口切り)2本
卵黄2個
ごま油小さじ2
ごま・きざみ海苔・ラー油各適量
塩・こしょう各少々
すりおろしにんにく適宜
【作り方】
1.中華麺は袋の口を少し開け、電子レンジ(600W)で2分加熱する。
2.フライパンにごま油小さじ1を熱し、1を炒める。麺がほぐれ、少し焼き色がついてきたら塩・こしょうを振ってさっと混ぜ、皿に盛る。
3.2と同じフライパンでごま油小さじ1を熱し、しょうが醤油漬けの肉を炒める。水大さじ1を入れて蓋をし、中火で蒸し焼きにする。
4.肉の色が変わってきたら蓋を取り、木べらなどでほぐしながら炒める。
5.2の皿に、ほぐし炒めた4をのせる。中央に卵黄を落とし、青ねぎ、ごま、海苔、ラー油をかける。好みですりおろしにんにくを添える。
〈ひとことアドバイス〉 ご飯にのせるときに炒り卵も作り、2色のそぼろごはんにしても。
[展開料理2]カブのしょうがそぼろ炒め by SHINO
カブの甘みが引き立つ組み合わせ。葉も一緒に使ってあっさりと。
【材料】(2人分)
豚ひき肉しょうが醤油漬け1袋
カブ3個(葉も使用)
サラダ油小さじ1
【作り方】
1.カブは皮をむいてくし形切りにする。カブの葉は3〜4cm幅のざく切りにする。
2.フライパンに油を熱し、しょうが醤油漬けの肉を入れる。水大さじ1を入れて蓋をし、中火で蒸し焼きにする。
3.肉の色が変わってきたら蓋を取り、木べらなどでほぐしながら炒める。
4.肉がほぐれてきたらカブを加え、表面が透き通ってきたら葉部分を入れてさっと炒め、皿に盛る。
〈ひとことアドバイス〉 水溶き片栗粉を回し入れれば、あんかけ料理にアレンジできる。
下味冷凍&調理のポイント。
保存袋に調味料と肉や魚介を一緒に入れて揉み込んでから冷凍した半作り置きの「下味冷凍」は、ぐっち夫婦の実生活から生まれたレシピ。
「共働きだと夜、ごはんの準備をイチからするのは大変。でも一日の終わりはやっぱりおいしいもので締めくくりたい」(Tatsuyaさん)
「それもあってうちではよく食材を冷凍保存しているのですが、肉も魚介も下味をつけてから冷凍したほうがおいしいし、調理のときもラクだよね、といつも話していて」(SHINOさん)
「だったらいろいろ下味を工夫してみよう!と試しているうちに完成したレシピです」(Tatsuyaさん)
おいしくなる理由は、保存袋であらかじめ調味料が食材に行き渡るように揉み込むため。さらに冷凍することで食材の細胞内の組織が壊れ、下味がより浸透し素材の柔らかさや旨みが増す。冷凍だと約1カ月保存できるのも利点。
「下味がよくしみこんでいるので、余り野菜と一緒にただ炒めるだけでも手間をかけたような味わいに。料理のバリエーションも増えるので便利に使ってみてください」(SHINOさん)
『クロワッサン』1039号より