くらし

広い視野で女性が自らのことを考える時、女は知的になる――編集部

1977年創刊、40年以上の歴史がある雑誌『クロワッサン』のバックナンバーから、いまも心に響く「くらしの名言」をお届けする連載。今回は、フランスの大女優を評した言葉を読み解きます。
  • 文・澁川祐子
1978年7月25日号「永遠の美女」より

広い視野で女性が自らのことを考える時、女は知的になる――編集部

フランスで出版された『フランス映画の誘惑者たち・1936~1956』という本から、映画スターとなった女性たちの魅力を抜粋。日本ではそれほど知られていない女優から、『死刑台のエレベーター』など数々の名作に主演したジャンヌ・モロー(1928-2017)や、元祖小悪魔と称されるブリジット・バルドー(1934-)など、総勢19名が紹介されています。

名言が登場するのは、見出しで「知的な女」と謳われたアヌーク・エーメ(1932-)の項。アヌーク・エーメは、1958年に公開されたモディリアーニの伝記映画『モンパルナスの灯』でモディリアーニの妻ジャンヌ・エビュテルヌを演じ、世界的に有名に。フェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活』や『8 1/2』などの出演でもよく知られています。

誌面では、彼女のことを<1960年代、ヌーベル・バーグの台頭と共に登場する新しいタイプの女性>と表現。1960年代といえば、女性が自らの足元をみつめながらも、社会とかかわりあい、行動していった時代です。そんな時代の流れに乗り、<自立していながら、女としての魅力を失わない貴重な女優>と評しています。

プライベートでは何度も結婚と離婚を繰り返しながら、70代以降も女優として活躍。年齢を重ねても知的な雰囲気は失われるどころか、増している姿を目にして、この名言に有効期限はないのだと思い知りました。

※肩書きは雑誌掲載時のものです。

澁川祐子(しぶかわゆうこ)●食や工芸を中心に執筆、編集。著書に『オムライスの秘密 メロンパンの謎』(新潮文庫)、編著に『スリップウェア』(誠文堂新光社)など。

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