くらし

【和田裕美のお悩み相談】やりたいこともなく、生きる意味が見出せません。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は、やりたいこともなく、人付き合いも苦手という無職の女性からの相談です。

<お悩み>
幼少期から将来の願望や就きたい職業がなく、そのまま大人になってしまいました。
「働く」ことに意欲や目標が見いだせないため転職と無職を繰り返してきました。人間関係もかなり薄く、連絡を取っている人は家族と幼なじみの友人一人だけです。
正直、生きる意味が全くないのでいつどうなってもいいと思っています。今すぐでも構いません。これ以上生きるのは私にとって延命治療を無理やりさせられてる状態でただただ苦しいだけです。精神疾患もあるとは思うのですが、生まれつきの場合もあるのでしょうか。長々と重い内容ですみません。 (ゆみ/女性/無職、独身、30歳)

和田裕美さんの回答

ゆみさん、こんにちは。
はい、最初読んだとき確かに「重い内容だな」と
思いました。
けれどそれと同時にそんな状況なのに
こうやってこのメッセージを書いてくださったことが
なによりすごいことなんだとも思いました。
わたしに投げてくださってほんとうにありがとうございます。

そうですね、やりたいことが見出せず未来が見えない状態にあるって
とても苦しいですよね。

人は、「こういうことがやりたい」、
「こういう人に会いに行きたい」などの意欲によって生かされているとも言えるので、
意欲がなくなると落ち込んでしまい、先が見えなくなるのは、
実は、人として真っ当な心理です。
きっとそう思っている人は、ゆみさんひとりじゃありません。

今、わたしは遠く離れた場所にいるため、
「頑張って働いてください」とか「人と連絡をとってください」と
いったような短絡的なことは言えませんが
私自身がこれまで、たくさんの人を見てきた経験から
これだけは言わせてください。

あのね、人生って
いつかトンネルを抜け、光が見える時が必ずやってくるんです。
「あ〜生きてて良かった」と思える瞬間がぜったいにくる。

凹むという漢字があるでしょ?
落ち込んでる時は、”くぼみ”の中にいるので
周囲は壁、壁、壁なのです。
けれど、遠くから見てみてば
それは人生のちょっとした凹みにすぎない。
今はその壁を、「ジャンプするための力」を蓄えている段階なのです。

では、ジャンプするための力をどう蓄えるか。
幼なじみのお友達に本音を打ち明ける。
好みの映画を見る。
ペットを飼ってみる。
公園にいって自然と対話する。
(和田はよく鳥にも声をかけていますw)

とにかくできるだけ気持ちを「外」に向けて目線を
「トンネルの先にある光」に向けるのです。

ああ、話が長くなってごめんなさい。
いい加減にやめたいのですが止まりません。ごめんなさい。

私が提唱している「陽転思考」という考え方があります。
ネガティブもオッケー! そこに必ず明るさがある、
わたしたちは幸せになるために生まれたのだから
今目の前にあることだって、
この経験が必ず誰かの役に立つことがある。
どんな事実にも小さな「よかった」があります。
なにもない一日にも「平和でよかった」があるのです。

一日の中から一つでいい。
「よかった」を探してみてください。
卵焼きがきれいにできてよかった。
公園でおじいさんと話せてよかった。
晴れてよかった、家族がいてよかった。
なんでもいいんです。
人生は輝きでいっぱいです。暗いところにいると
それが見えなくなるんです。

さっき
「今目の前にあることだって、
この経験が必ず誰かの役に立つことがある」と書きましたが
今後、ゆみさんが心理カウンセラーになられたり、
悩みを聞いてあげる人の立場になられることだってあります。
苦しい経験も、誰かにとってのかけがえのない経験になるのです。
それはわたしにはできないことです。
どんな経験だって活かせるんです。
どうか外に出てください、こころを太陽にあててください。

よかったら読んで欲しいです。
人生を好転させる「新・陽転思考」

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。最新刊は『稼げる技術』(ダイヤモンド社)。
⇒ 公式サイト

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