【和田裕美のお悩み相談】営業ですが、自社の商品を愛することができません。
<お悩み>
こんにちは。和田さんの著書『稼げる技術』拝読しました。
私は駆け出しの営業なのですが、自分の扱う商品に愛着が持てず、他にもっといいものがあるだろう、という気持ちがにじみ出てしまうのかなかなか成績につながりません。
心から良いと思える商品を扱っている会社に転職すべきなのか、あるいは自社製品を愛する努力をするべきなのか。
和田さんならどうしますか?
ただ、転職するにしても営業の仕事に自身を持てないと厳しそうなので、まずはやはりここで一度結果を出さなければ、という気持ちもあります。
抽象的な質問で申し訳ありませんが、お答えいただければ嬉しいです。
(ひよこ/女性/30過ぎて駆け出しの営業にチャレンジ中)
和田裕美さんの回答
ひよこさん、営業スタートされたんですね!
おめでとうございます!本も読んでもらって
すごく嬉しいです。
さて、営業の仕事は一生役立つので
絶対にやって欲しい職業です。
だからまずは頑張って欲しいです。
でも……実は商品を愛せないってことは
営業にとってなにより結果が出ない原因になるんです。
だから結論から言うと愛するべきなんです。
さて、どうするか?
世の中にはいろんな商品やサービスがあります。
そのそれぞれが100%完璧ではありません
よい商品は値段が高いし
安いとどこか機能が少ないし
デザインがいいけど使いにくいし
使いやすいけどデザインがよくない
など大抵は
長所も欠点もある、人と同じです。
でも、誰かを好きになったときって
「この人が好き、ちょっとおデブだけどいいの」
「この人が好き、ちょっと貧乏だけどいいの」って
好きが勝れば欠点も好きになれるし
そもそも欠点が愛おしくなる。
わたしは営業をやっていたとき
もちろん「もっとこうだといいのにな」と
欠点を見つめたこともあったけれど
それ以上に、でもこの部分だけは他に負けないから
この部分を気に入ってくれる人にすすめたら
ぜったいに喜んでもらえる!
わたしもこの部分を自信をもって伝えよう、と
思ってやっていました。
わたしが商品を愛すれば愛するほどに
お客さんは「いいもの教えてくれてありがとう!」と言ってくれるように
なりました。
この気持ちが大事なんです。
結果を出さなきゃと焦る気持ちはわかりますが
この商品のいいところは……?と
自分でもっとそれを見つめて
100個くらい書き出してみてください。
それの「いいところ」を欲しい人は必ず世の中にいます。
そこに気づいたらきっと売れます。
こうやると相手の幸せのために営業しているので
もっと楽しくなりますよ!
(本は『成約率98%の秘訣』もいいかもです。
気が向いたらでいいので。)
和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。最新刊は『稼げる技術』(ダイヤモンド社)。
⇒ 公式サイト
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