メンバー全員が音大卒、「LE VELVETS(ル ヴェルヴェッツ)」の厚みのあるハーモニーに酔いしれる
写真・文 クロワッサンオンライン
コンサートツアータイトルにもある『Teatro Clásico』とは、スペイン語で「クラシック劇場」という意味を表しています。
しかしながら、宮原浩暢(バリトン)、佐藤隆紀(テナー)、日野真一郎(テナー)、佐賀龍彦(テナー)のメンバー4人が10周年を祝うコンサートで披露したのは、クラシックの真骨頂とも言えるオペラ、イタリア歌曲、カンツォーネをはじめ、日本人にも親しみのある映画曲、ポピュラーソング、そしてロックといった多彩なジャンルの音楽でした。
音楽大学出身の彼らは、各々の声の個性を活かしながらも、時には楽曲ごとにリードするメンバーが入れ替わることもあります。
しっとりとした魅惑的な歌声、激しく情熱的な歌声、軽やかで明るく勇気づけられる歌声……そしてどの演奏曲にも必ず共通することは、4人揃っての厚みのあるハーモニー! 歌声が会場全体を一つにまとめていたのがとても印象的でした。
コンサートの曲順はアルバムとは異なる構成。あの有名なクラシック音楽をテーマとしたテレビドラマ・アニメ、実写映画のテーマソングでも用いられた「ラプソディ・イン・ブルー」からはじまり、メンバー日野真一郎が作曲した「FLEUR~花~」を加え、音楽のジャンルごとに分けた曲順で披露され、時に愉快なMCをはさみ、観客の心をグッと掴んでいました。
一つの楽曲が終わるごとに、会場に包まれていく空気は優しさと温かさが増していき、それはグループ名の由来でもある“柔らかく、上品で滑らかな生地、「Velvet」(ヴェルヴェット)”そのものを感じるかのよう!
デビュー当初は20代だったメンバーも、さまざまな経験や苦労、そしてプロとして歌える幸せを知ったことで、歌声により輝きや深みが増し、10周年を迎えたことで結束力や大人の魅力もさらに磨かれてきたのではないでしょうか。実はレポーターである私も「LE VELVETS」のメンバーの一人と同じ音楽大学出身です。だからこそ、プロとして音楽を10年続ける苦しみや楽しみがより理解できます。そして、大勢の観客の前で自由に表現できる場がある喜びを知っています。
今月末にはクリスマスディナーショーも開催される「LE VELVETS」、4名の素晴らしい歌声は今後も変わらず私たちに感動を与え続けてくれることでしょう。
(クロワッサンオンラインレポーター izumin)
【10th Anniversary LE VELVETS コンサート 2018「Teatro Clásico」】
ラプソディ・イン・ブルー
帰れソレントへ
TIME FOR US~映画 ロミオとジュリエット
アマポーラ
FLEUR~花
クワトロ・ジョヴァンニ ~アイネ・クライネ・ナハトムジーク
ロクサーヌ
‘O SOLE MIO
寒月
TIME TO SAY GOODBYE
Piacer d’amor
Nessun Dorma!
Queen must go on~2018 ver.
情熱大陸
マイ・ウェイ
VIVERE
-アンコール-
アイーダ
VOLARE
(上記セットリストは、11月23日(金・祝)昭和女子大学人見記念講堂で演奏された曲目)
広告