脚本家の渡辺千穂さんが、いい睡眠のために準備していること。
撮影・清水朝子 文・喜多川美穂
娘の寝かしつけのためにルーティン化。私の睡眠の質もアップしました。
「ちょうど娘の寝入りのために、日々のスケジュールをルーティン化しているところなんです」と話すのは、2歳の子どもの母である渡辺千穂さん。仕事に時間を取られることも多いが、なるべく、子どもを第一にスケジュールを組むようにしている。
「起床は4時20分。夫(アナウンサーの羽鳥慎一さん)の仕事が早いので、いったんは必ず起きます。二度寝することもありますが、朝食まで娘と遊んだり家事をしたりして過ごします」
週3回は娘をプリスクールに連れて行く。その間に打ち合わせなどの仕事をこなし、お迎えの後は習い事へ。
「バレエやスイミングなど、親子で一緒にできるものを試してみたところ、すべて喜んでやりたいというので。おかげで、平日は毎日、習い事です」
一緒に習い事をした後は、子どもを両親に預けて再び仕事に集中。帰宅後は、娘を寝かせる支度が始まる。
「実家で娘に夕食を取らせたときは、帰宅してすぐに入浴。お風呂、歯磨き、トイレ、ベッドの順番を覚えさせるためです。昼間にいろいろ予定が入っているせいか、娘はぐっすり寝てくれて夜泣きもしないんですよ」
渡辺さん自身、快眠のために、浴室や身の回り品に気を使うようになった。
「家をリフォームするときに、リラックスして身体が温まるようにとお風呂にミストサウナをつけたんです。ナノサイズのミストで濡れないタイプだから、読書もできるんですよ。バスタオルを軽くて吸水性のいいものに替えたら、とても感触がよく、髪も時短で乾かせます。それに以前、私は部屋着のまま寝ていたのに、ちゃんとパジャマに着替えるようになりました。あるホテルの羽根枕が気に入ってオーダーするなど、寝具も一新したので快適です」
さらに娘が寝入るときに欠かせないのが、モーツァルトのCDだ。
「娘の出産祝いにいただいたものです。タイトルのように、寝ながら頭が良くなってくれるといいんですけど(笑)。毎日、決まった時間に音楽を聴くことで、ちゃんと寝るモードになるようです。歯磨きをするころからかけ始め、寝かしつけるまでずっとかけています。私も聴いていると眠くなるので、娘と一緒に寝てしまうことも」
子どもができる前は「自由気ままだった生活」は、すっかり一変した。
「まさに、太陽とともに行動しています。以前は朝、寝足りない感じが残っていたんですが、いまは目覚めがよく睡眠の質もよくなりました。朝が来るのが楽しみなんです!」
渡辺千穂(わたなべ・ちほ)●脚本家。OLを経て脚本家に。『ファーストクラス』や『べっぴんさん』など、TVドラマを中心に話題作を多数手がける。
『クロワッサン』977号より
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