植物を枯らしてしまう人が、しがちなことワースト3。
愛情を傾けているつもりなのにどうしても枯れてしまう。3つの基本を見直せば、緑は元気に育ちます。
撮影・青木和義(山元さん)、中島慶子(物) 文・渡辺尚子 花の写真提供・サカタのタネ 商品提供(トレリス)・タカショー
【植物を枯らす原因 第3位】土と肥料 過保護でもなく放任でもなく、必要な時期に、必要なだけ。
《よくある間違い、こんなこと。》
□肥料選び、有機肥料ならまちがいないはず。
□元気がないから、液体肥料をたっぷり注入。
□枯らしてしまった鉢花の土、新しい花を植えて再利用。
「土は鉢植えにとって世界のすべて。できるだけよい土を使いましょう。自分でブレンドするのもいいけれど、植物別の専用土も、的確で便利です」
以前使っていた土にそのまま植えるのは論外。栄養分がないし、病原菌や虫がいるかもしれない。再利用するなら、根やゴミを取り除いて太陽光でしっかり殺菌。そこに土を蘇らせる再生資材と腐葉土、赤玉土を加える。
また、鉢植えの植物にとって肥料は大切な栄養源。与えなければ花が咲かなくなったり、弱って病気になりやすいし、与えすぎれば根焼けして枯れてしまう。最初に元肥を土に混ぜたら、成長に合わせて追肥を加えていくとよい。
「ベランダなら、化成肥料のほうがにおいが少なくて使いやすいです。有機肥料は、後から発酵して熱をもたないよう、完全発酵のものを少量与えます」
山元和実(やまもと・かずみ)●ガーデンスタイリスト。「Green Rose Garden」主宰。『はじめての小さな庭づくり—小スペースをもっと素敵に』(成美堂出版)ほか監修。
『クロワッサン』974号より
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