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ネット被害に遭わない、個人情報の上手な管理法。

スマホは世界がぐんと広がる一方、ネット被害のリスクとも隣り合わせ。安心して楽しむための対策を知ろう。

撮影・尾嶝 太 編集、文・嶌 陽子

4. 便利なアプリも、ダウンロード時には注意。

(左)【アンドロイドOSの場合】アンドロイド系スマホには“Playストア”のアイコンが必ずある。 (右)【iOSの場合】iPhoneのホーム画面にある公式ストア“App Store”のアイコン。
(左)【アンドロイドOSの場合】アンドロイド系スマホには“Playストア”のアイコンが必ずある。 (右)【iOSの場合】iPhoneのホーム画面にある公式ストア“App Store”のアイコン。

実用や趣味、ゲームなど、様々なアプリを楽しめるのがスマホの醍醐味。ただし、アプリの中には、ウィルスを含むものもあるので注意が必要だ。「アプリは、必ず公式ストアからダウンロードしてください。iPhoneなら“App Store”、アンドロイド系のスマホなら“Play ストア”や、契約している携帯会社が運営するストアがそれに当たります。ここにあるアプリは、事前に内容がチェックされています」。一般的に不正アプリは公式ストア以外で配布されていることを知っておこう。

5. 知らない人からのメールはすぐに削除して。

あちこちに潜む、ウィルスの脅威。「基本中の基本ですが、知らない人からのメールは絶対に開かないこと。ましてや、添付ファイルを開いたり、メールに記載されているURLにアクセスしたりするのは厳禁です。ウィルスの可能性が高く、連絡先や写真など、個人情報が一瞬のうちに流出してしまう場合があります」。最近では、いかにもアドレスを間違えたように装い、何度も送ってくる巧妙なメールも多い。情に流されず、“すぐに削除”を心がけたい。

6. 「?」と思う通知には、まずひと呼吸置いて。

(左)【アンドロイドOSの場合】画面下に、使用アプリの内容と関係ない誘導の表示が出る場合も。(右)アプリ使用時に出る通知。分からない場合は「許可しない」を選ぶ。
(左)【アンドロイドOSの場合】画面下に、使用アプリの内容と関係ない誘導の表示が出る場合も。(右)アプリ使用時に出る通知。分からない場合は「許可しない」を選ぶ。

アプリの使用中やダウンロード後に突然表れる通知。「〜へのアクセスを許可しますか?」や「今すぐここをクリック」といった問いかけや誘いが多い。意味がよく分からないものの、「必要なことなのかも」と、つい焦って応じてしまいがちだ。「それが個人情報の開示や、ウィルス感染につながる可能性もあります。慌てずに、まず“この問いかけや誘導は、今、自分がスマホでしたいことと関係あるのか”を冷静に考えてみて。分からない場合は、とりあえず拒否しておいたほうが安心です」

7. 周囲にも配慮したい、SNS投稿時のマナー。

(左)ツイッターの投稿画面上に位置情報が表示されている場合は、必要に応じて削除や設定変更を。 (右)顔をスタンプで隠すアプリのひとつ、「うさく- Snap」。iPhoneは無料、アンドロイドは有料。
(左)ツイッターの投稿画面上に位置情報が表示されている場合は、必要に応じて削除や設定変更を。 (右)顔をスタンプで隠すアプリのひとつ、「うさく- Snap」。iPhoneは無料、アンドロイドは有料。

ツイッターやフェイスブックなど、多くの人とつながるのが楽しいSNS。この場合も、自分の個人情報を守ると同時に、周囲にも迷惑をかけない最低限のマナーを覚えておきたい。「ツイッターやフェイスブックに投稿する際、投稿した位置情報もあわせて表示される場合があります。観光地はいいのですが、自宅や職場などは、位置情報は表示しないほうが賢明。設定で“位置情報の掲載を許可する/しない”が選択できるので、必要に応じて利用してください」。また、写真を投稿する時も、配慮が必要だ。「友人知人が一緒の写真の場合、投稿していいか、一言相手に断って。特に子どもの顔写真は、トラブルを避けるために公開したくないという方針の人もいます」。後ろ姿を写すといった配慮のほか、顔をぼかしたりマークで隠したりできるアプリもあるので、賢く利用しよう。

増田由紀(ますだ・ゆき)●スマホ活用アドバイザー。パソコン教室「パソコムプラザ」代表。著書に『いちばんやさしい60代からのiPhone』シリーズ(日経BP社)など多数。

『クロワッサン』963号より

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