暑いときこそ食べたい、健康と美容の
キムチの簡単アレンジレシピ。

いまやどこの家庭にもある人気の漬物・キムチ。
乳酸菌やビタミン類、カリウムも豊富で、健康や美容面でもおおいに注目されています。

豚キムチやチゲだけではなく、もっと食卓に取り入れる方法を知りたい！
そこで料理編集者のキム アヤンさんに、おいしいレシピを教えてもらうことに。

「超簡単なところでは、冷やっこにのせたり、しその葉でキムチを巻くだけでもいいですよね。しそ巻きは私もつい先日思いついたのですが、止まらなくなるほどのおいしさで、酒の肴にもおすすめなんです」

季節の野菜とあえれば、サラダや前菜感覚の一品ができあがる。チヂミやぎょうざの具にしてもよし、変わったところではバターで焼いたバゲットにのせる洋風の「キムチタルティーヌ」も。バターとキムチがよく合って、ちょっとした驚き。調理のポイントは、仕上がりが水っぽくならないよう、合わせる野菜や豆腐などの水分をしっかり切っておくこと、だそう。

焼きものは、キムチを具として使いこなすことがポイント。
旨みを生かし、味つけはシンプルに。

ピーマンたっぷりキムチチヂミ

おすすめキムチ旨み材料を入れないので、ヤンニョン濃いめ、旨み濃いめのタイプ。あっさりキムチを使う場合は、酢じょうゆ（酢、しょうゆ、すり白ごま）など好みのたれを添えて。
材料（2人分）　キムチ100g、ピーマン4〜5個、A［卵1個、水大さじ5、薄力粉・上新粉各大さじ4］、ごま油適量、塩ひとつまみ
作り方
1.ピーマンはごく細いせん切りにする。フライパンにごま油大さじ½を熱し、ピーマンを入れて塩をふり、じっくり炒めて粗熱を取る。
2.Aをよく混ぜ、1、キムチを加えてさっくり混ぜる。
3.フライパンを熱してごま油大さじ1強をひき、2を入れて薄く広げ、中火でこんがりするまで焼く。裏返してごま油小さじ1強を足し、こんがり焼く。粗熱を取って切り分け、好みでたれを添える。

キムチ棒ぎょうざ

おすすめキムチ
酸味の出たものがおいしい。味の濃いタイプで作ればたれいらず。あっさりタイプなら、酢じょうゆ、コチュジャンなどのたれを添えても。
材料（2人分）
キムチ220g、豚ひき肉220g、塩ふたつまみ、ぎょうざの皮（大判）16～20枚、ごま油適量
作り方
1.キムチはみじん切りにして汁けを軽く絞る。
2.ひき肉に塩を加えてよく練り混ぜ、1を加えてさらに練り混ぜる。ぎょうざの皮で巻き、両端を押さえる（水をつけてとじてもよい）。3.フライパンを熱してごま油大さじ½をひき、2を皮の閉じ目を上にして並べ入れ、強火で焼いてこんがり焼き色をつける。
4.熱湯¼カップを加えてふたをし、弱めの中火で蒸し焼きにする。水分がなくなったら強火にしてごま油小さじ1を加え、カリッと焼き色をつける。

のせて、巻いて、いろいろアレンジ。
和洋の料理にも、オードブルにも。

キムチ冷ややっこ

チーズキムチごはん

キムチタルティーヌ

しそ巻きキムチ

◎キム アヤンさん　料理編集者／書籍、雑誌などでフードライターとしても活躍。著書に『手作りキムチとキムチ料理－とても気軽に作れて、おいしさ満点ー』（大泉書店）ほか多数。

『クロワッサン』904号（2015年7月10日売号）より