【スマホ整理編】歳を重ねるほど荷物は軽く。ものを減らすコツ、教えます
撮影・中島慶子 イラストレーション・シマノアヤ子
まだまだ先は長いシニアライフ、スマホの不安材料を一掃しておく
昨今、耳にする「デジタル終活」という言葉。今後のためにスマホデータを整理したりトラブルが起きないように準備したいもの。
「家族形態や使用傾向によって契約は見直すべきですが、高齢者の場合、現状に最適なプランではないことが多いです」
プランの切り替えや不要なオプションの解約はもちろん、減らすだけではなく安心要素を加えることも終活の一環だ。たとえば楽天モバイルでスタートした〈オレオレ詐欺対策保険〉は、振り込め詐欺被害に特化したサービス。被害に伴う裁判費用や、鍵交換などの再発防止費用が補償されるので心強い。
「終活は決してゴールではありません。むしろこれからの毎日をよりアクティブに楽しむために、いろいろなスマホのサービスを賢く選んで生活していただきたいですね」
生前整理の一つ、今やっておきたいスマホのスリム化
写真や連絡先、アプリ、キャリアの見直し、の順で整理するといい、と河野さん。
「溜まっていく一方の写真や連絡先は、クラウドサービスに保存して端末本体から削除を」
次に、スマホへ大量にインストールされたアプリ。中には有料のものもあるので、思い切って減らせば整理と同時に節約にもなる。
「そして中高年世代に多いのが、携帯電話を使い始めた数十年前に契約したキャリアのままという人。昔は今より通話をたくさんしていたし、安心材料としていろいろ盛り込まれたプランも選んだけれど、今はもう使っていないものにお金を払っていることになります」
キャリアごと引っ越して無駄を減らそう。
「特に高齢の方はキャリア変更は大変そう、と思われがちですが、例えば楽天モバイルなら、事前にサイトの料金シミュレーターでどのくらい安くなるのかを把握しておくことができます。そのまま画面上で店頭予約をしてショップで説明を受けることも可能です」
シニア向けの契約プランや、使いやすい端末、設定なども対面で案内してもらえば、これまでのムダ満載のスマホを卒業できる。
「デジタル遺品」に困らないための心得
昨今、契約者が亡くなった後のスマホの処遇を心配する声が増えている。
「解約は、一般的に二親等までなら手続きでき、代理人でも可能です。ただ、サブスクなどは何を契約しているのかがわからないと、料金がかかり続けてしまうことも」
利用料が引き落とされるのを待ち、明細からたどっていくしかない。たとえ存命中でも、認識や記憶力が曖昧になってアクセスできなくなることも。そうならないためには、
「時間のある時に、IDやパスワードを整理・記録しておくことをおすすめします。銀行や証券、ショッピングなどを一つの経済圏で使えるものにしておくといいでしょう」
同じIDで利用できるものにまとめておけば、いざという時の説明や共有も楽に。自分のためにも、遺された家族のためにも今のうちにやっておこう。
『クロワッサン』1158号より
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