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新たな出会いが心の拠り所に。私が見つけたサードプレイス

家庭でも職場でもない、とびきり居心地のよい場所。そんな第三の居場所があるメリットや、作り方、過ごし方などを紹介します。

文・長谷川未緒

新たな出会いが心の拠り所に。私が見つけたサードプレイス

公認心理師の渡辺奈都子さんによると、ウェルビーイングの研究では、サードプレイスのような役割や利害に縛られない、ゆるやかで多様なつながりは、幸福度を高めるという。

「いつものメンバーでいつもと同じ話ばかりだと、似たような情報しか集まりません。人生の学びや刺激になる話は自分とは少し違う背景や価値観をもつ人たちから得られることが多いのです。新しい人と出会い、新しい経験をする。その積み重ねが、知的好奇心を高め、人としての成長につながります。そんな行動を自然に後押ししてくれる場が、サードプレイスです」

今さら人間関係を広げるのは面倒と思うかもしれない。しかしサードプレイスはジム仲間のように、よく会うけれどお互いの職業や家族構成などはよく知らない、ゆるいつながりでいい。

「何か一つ、興味関心を共有できるサードプレイスに飛び込んでみましょう。好奇心をくすぐる情報やつながりが、人生をより楽しくしてくれるはずです」

渡辺奈都子さんに聞く、サードプレイスのあれこれ

サードプレイスは、行きつけの店や趣味がきっかけで生まれるかも。次からのQ&Aを参考に、人生の幸福度を高める、心地よい第三の居場所を見つけてみよう!

Q. どうやってつくる?

A. サードプレイスは、近所の喫茶店のようなイメージの気楽な場所。とはいえ知らない所にひとりで行く勇気がない人は、最初は共通の趣味がある知人や友人に頼んで紹介してもらい、連れて行ってもらうといいと思います。たとえその人が抜けても、気に入ったら自分だけ残ってもいいわけです。お互いの素性は気にせず、楽しいこと、好きなことでつながりあえる居場所を見つけましょう。

Q. どんなことを話したらいい?

A. 最初は聞いてるだけでもOK。次第にそのサードプレイスに関係のある話題に触れてみるのがいいでしょう。たとえば推し活をしているならば、推しに対する自分の思い、その推しは自分にとってどんな存在かなどを話すといいですね。「うちの子どもが」「夫が」などと、身の上話をするのはおすすめしません。お互いの間に橋をかけ合うような共通の話題にしましょう。

Q. 対人関係で気をつけることは?

A. サードプレイスのつながりはゆるいものの、全く気を遣わなくていいということではありません。気遣いも遠慮もあって当たり前、それは大人の人づきあいのマナーです。そのうえで、自分に対しても誠実であることが大事でしょう。がまんしてつきあったり、無理して合わせるのは、自分に嘘をつくことになります。相手に敬意を持ちつつ、自分らしくいることを大切にしてください。

Q. 人づきあいに疲れたら?

A. ひとつのサードプレイスにすべてを求めないことが疲れない方法です。サードプレイスはいくつあってもいいのです。時と場合によって顔を出せる居場所が複数あると、心の余裕にもつながります。また、最初から親友をつくろうとか、絶対嫌われないように、などと気負うとたいへんです。楽しさを共有して居心地よく過ごすことが、関係を自然と深めてくれますよ。

  • 渡辺奈都子 さん (わたなべ・なつこ)

    公認心理師

    ウェルビーイング心理教育アカデミー共同代表理事。著書に『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』など。

『クロワッサン』1158号より

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