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梅宮アンナさんが語る、50代での出会いと結婚生活のリアル──“初めから価値観が同じ人なんていないんだと、53歳にして気がついた”

昨年5月に結婚し、新婚生活を満喫している梅宮アンナさん。お相手のアートディレクター、世継恭規さん(60歳)と出会ってから10日で入籍したことでも話題を呼んだ。突然のプロポーズから、2人の生活を手探りで築いていく日々の幸せと戸惑いまで、50歳を超えた大人同士の再婚についての率直な思いを語ってくれた。

撮影・天日恵美子 ヘア&メイク・薄葉英理 文・黒澤 彩

“あと何年一緒にいられるかわからない。だったら、今一緒にいなきゃダメじゃん!”──梅宮アンナ(うめみや・あんな)さん モデル、タレント。1992年にファッション誌『JJ』の専属モデルとしてデビュー。2024年に乳がんを患い、現在も治療を継続中。乳がん検診などの啓発活動にも注力する。父は言わずと知れた故・梅宮辰夫さん
“あと何年一緒にいられるかわからない。だったら、今一緒にいなきゃダメじゃん!”──梅宮アンナ(うめみや・あんな)さん モデル、タレント。1992年にファッション誌『JJ』の専属モデルとしてデビュー。2024年に乳がんを患い、現在も治療を継続中。乳がん検診などの啓発活動にも注力する。父は言わずと知れた故・梅宮辰夫さん

“今思えば、「1人でいい」と強がっていたのかも”

「病気になるまでは、ずっとおひとり様でいこうと思っていたんです」と梅宮さん。娘も成人して渡米し、これからはすべてが自分のための時間に。それも悪くないと覚悟していた矢先に、がんが見つかった。

「病院へ行くと、夫婦で連れ添って来ている人たちがやけに目についてしまうんですよ。今にして思えば、やっぱりうらやましかったんですよね」

“よっちゃん”こと世継さんと出会ったのは、つらい治療を乗り越えた頃。友人を介して会うことになり、その初対面の日から思いがけず楽しい時間を過ごせたそう。

「それから毎日会うようになって、3日目に『明日、話さなきゃいけないことがある』と予告されたので、私は、この人結婚しているんだ! と勘違い。交際は断ろうと思っていました。そうしたら、『結婚を前提に付き合ってほしい』ときたから驚いてしまって。『あ、はい』と返事をすると、よっちゃんはすごく無邪気に『やった! やったー!』って喜んでいたんです。ただ、私とお付き合いすると写真を撮られたり、いろいろ書かれてしまうかもと伝えたら、『じゃあ、結婚しよう。結婚すれば何も言われないでしょ?』って」

出会ってわずか4日後のプロポーズ。予想外の展開だったものの、冷静になって考える時間は必要なかった。

「頭で考えていたら、もう結婚なんてできません。大人同士だからこそ、考えれば考えるほど躊躇してしまうのではないでしょうか。私は考える前に心に従っただけ。『結婚しよう』って、いちばんいい言葉だし、そう言ってくれる人はもうほかにいないと思ったんです。だから、どうして結婚したのかといえば『結婚しよう』と言われたから。それ以外にないですよ」

迷わず踏み切れたのには、2人とも大病を経験していたこともある。梅宮さん自身、来年も生きているかどうかという状況を味わったからこその決断だった。

「あと何年一緒にいられるかわからない。だったら、今一緒にいなきゃダメじゃん!って。結婚せずパートナーになることもできたかもしれませんが、私は責任を伴う結婚のほうがいい。何かあったときに連絡がいくのも家族です。今、時間が許すかぎりは彼の通院に付き添って、医師の話を一緒に聞くようにしています。そういうときに私は奥さんなんだと実感できる。これって大事なことですよね」

“もう一回1人の生活には戻りたくない。朝起きて会話する相手がいるって全然違う”
“もう一回1人の生活には戻りたくない。朝起きて会話する相手がいるって全然違う”

生活スタイルは違って当然。がまんせず気持ちを伝えたい

普通のカップルが何年もかけて築いていく関係を、短い期間のうちに構築している2人。生活の中で「あれ?」と感じることもないわけではないのだそう。

「そりゃあ、ありますよ。しょっちゅう喧嘩もします。たとえば、私は彼のきれい好きすぎるところが苦手。洗面所にタオルがピラミッドみたいに積んであったり、おしゃれなペットボトル水が置いてあったり。水は、お客さんがうがいをするかもしれないから置いているんですって。いやいや、誰も使わないよって(笑)。ベッドメイキングもホテル並みにピシッとしないと気が済まないみたい。外から帰ってくると私のものまで片づけられていて、そうすると、あれはどこに置いたの?って毎日聞かなきゃいけませんよね。あるとき限界がきて、もうやめて!って怒ってしまいました」

話し合って、片づける場所を半分くらいにしてもらい一件落着。自分の気持ちを伝えられたことは収穫だった。

「ある程度は相手の生活スタイルを受け入れなきゃいけないですよね。彼はアーティストだから、パソコンに向かって没頭している時間がすごく長いんです。よくヘッドホンもしています。私は同じ空間にいるのに話しかけられなくて、どうすればいいのか最初は戸惑いました。それで、もう少し私と話してほしいとお願いしたら『え、そんなこと気にするんだ』と驚いていました。ちゃんと言葉にして伝えたほうがいいな、初めから価値観が同じ人なんていないんだと、53歳にして気がつきました」

梅宮さんのライフスタイルにも変化が。料理に目覚めたのもその一つ。

「私、昔はまったく料理をしなかったのですが、最近オーブンを買ってもらって、朝晩ごはんを作るのが楽しいんです。よっちゃんは何でもおいしいと言って食べてくれるから作りがいもありますし、旅行帰りの空港でおいしそうな食材を買って、『明日、家でこれを食べようね』なんて話すのが幸せ。朝起きて、今日なに食べる?とか、何時に仕事終わるよとか、そういう会話をする相手がいるのっていいものです。もう一度、1人の生活に戻るのはどうかというと……やっぱり嫌。50代で結婚するのはパワーがいるし、もちろん怖さもありました。この歳で傷つきたくないとか、自分の生活をオープンにしたくないという気持ちもわかります。私たちだってお互い1人が長かったから自己中心的で、ぶつかることもありますよ。それでも、結婚生活ってすごく楽しい!」

『クロワッサン』1158号より

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