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水引でお飾り──松田美智子の「くらしの歳時記」

古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「水引でお飾り」。

撮影・鍋島徳恭

大きいものが「お飾り」、写真下の小さい2つが「輪飾り」と呼ばれる
大きいものが「お飾り」、写真下の小さい2つが「輪飾り」と呼ばれる

お飾りで、年神様をお迎えして良き年を過ごしましょう

今どきの日本人の12月は大忙しです。クリスマスのデコレーションが終わったと思うともう25日。すぐに片付けて新年を迎える準備! 「クリスマスリースは飾るけど、お飾りは、あんまり…」という方が増えています。洋風の作りの家には今ひとつしっくりとしないからでしょうか? とはいえ、古くからの日本の風習は大切にしたいところ。集合住宅だと、神様への目印の門松は建物の入り口に立ててくれることもあるので、個人で飾らなくてもよいとしても、しめ飾りは、年神様をお迎えして新年の幸福に加えて無病息災、家内安全、豊作祈願ととても大切な意味がこめられています。今年は飾ってみませんか? 簡単な松田風の水引のお飾りを試してみてください。紅白の水引があれば、水回りや個人のお部屋の輪飾りもできます。後は年神様へのお供えの鏡餅を飾れば、清い新年が迎えられます。年神様をお迎えした後の水引はその年のラッピングに、鏡餅は揚げ餅にしていただきます。

水引でお飾り──松田美智子の「くらしの歳時記」

水引を切る時は花鋏がベストです

お飾りには90cmの白の水引を30〜50本。20cmの赤の水引を5〜10本。白の水引を半分に曲げ、紐で中心を仮結びする。曲げた側から1/4ぐらいのところに赤の水引を一本一本が平行になるよう丁寧に巻き、ずれないようにしっかり結ぶ。輪飾りは20〜30cmの水引を10本ぐらい輪を作るように結び、結び目の中心を20cmの水引2〜3本で同様に結ぶ。いずれも仕上げは水引の端を揃え、少しずつ花鋏で切り揃える。

  • 松田美智子

    松田美智子 さん (まつだ・みちこ)

    料理研究家

    近著『家庭料理は郷土料理から始まります。』(平凡社)ほか著書多数。調理道具「JIZAI」をプロデュース。m-cooking.com

『クロワッサン』1156号より

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