【盛岡・松本・萩・松山の手土産】ギフトコンシェルジュ・裏地桂子さんがおすすめする、ふるさと自慢の風情ある逸品
撮影・清水奈緒 スタイリング・西森 萌 文・熊坂麻美
盛岡
雄大な北上川に沿って広がる盛岡。名産の南部鉄器の工房が点在し、南部藩の城下町として栄えた面影が今も残る。盛岡城跡公園の白く輝く石垣と紅葉が織りなす景色も見どころ。
藤原養蜂場
藤原黄金蜂蜜4本セット
自然豊かな早池峰山麓を中心に、岩手県で養蜂を営み124年。技術の継承にも力を注ぐ。北東北で採取されたゆりの木、とち、あかしあ、りんごなどのセットは、香りや個性の違いを味わえ、蜂蜜の奥深さを実感できる。各60g 5,650円(TEL:019-624-3001)
御菓子司 山善
もりおか絵巻
先代から受け継いだ伝統的な上生菓子のほか、どら焼きなどの親しみやすいお菓子を多く手がける。小豆、黒胡麻、くるみを合わせて練り上げ、羽二重餅で包んだ「もりおか絵巻」は、40年以上愛される、盛岡土産の定番。12個入り 1,500円(TEL:019-622-2618)
松本
江戸時代に松本藩の城下町となり、信州最大の商都に。国宝・松本城の五重六階の天守は現存する最古。市内からは名峰が連なる北アルプスが望める。蔵造りの建物が並ぶ街並みも趣深い。
開運堂
真味糖
140年以上続く菓子舗。鬼くるみや蜂蜜を用いて大正中期に考案された「真味糖」は、近代茶道の発展に寄与した裏千家淡々斎が命名し、茶菓子として愛されたという。ほろほろした食感と濃厚な甘みがお茶によく合う。6本入り 983円(TEL:0263-32-0506)
飯田屋飴店
あめせんべい
かつて飴の生産が盛んだった長野・松本に残る、数少ない飴店のひとつ。名物の「あめせんべい」は、練った飴を、空気を含ませながら長く伸ばして固めたもの。サクサクの軽い食感ながら、口溶けと味わいは飴そのもの。120g 650円(TEL:0263-32-1983)
萩
江戸時代の町割りが今も残り、城跡や武家屋敷、寺院、幕末志士ゆかりの史跡などが多く現存。歴史を感じる景観とともに、山海の幸に恵まれた豊かな食文化も堪能できる。
忠小兵衛蒲鉾本店
特選焼き抜き蒲鉾「忠小兵衛」
山口・萩の特産として知られる「焼き抜き蒲鉾」の礎を、江戸時代に作り上げた老舗。新鮮で良質な生のエソを使用し、板の下からじっくり焼き上げる焼き抜き製法により、弾力ある歯ごたえが生まれ、魚の旨みが強い味わいになる。1本130g 864円(TEL:0838-22-0457)
光國本店
夏蜜柑丸漬
幕末の創業以来、萩特産の夏みかんを使った菓子を作り続ける。「夏蜜柑丸漬」は、100年以上継ぎ足す特製の蜜に夏みかんの皮を漬け込み、白羊羹を流して作る、萩を代表するお菓子。お茶はもちろん洋酒との相性も良好。10月1日より1,728円(TEL:0838-22-0239)
松山
戦国武将の加藤嘉明が築いた町で、松山城は現存12天守のひとつ。正岡子規をはじめ著名な俳人を多く輩出した「俳句文化」、歴史ある道後温泉の「湯治文化」が根づいている。
田中屋
Premium 百年蔵醤油
明治38年創業、愛媛・松山の醤油蔵。天然醸造の杉樽仕込みで、約2年かけて発酵させる味わい深い醤油は、地元の飲食店からも信頼される。圧搾の過程で圧力をかけず、自然ににじみ出た一滴一滴を瓶詰めした贅沢な逸品。100ml 3本入り 4,536円(TEL:089-952-2252)
山田屋
山田屋まんじゅう
創業は慶応3年。看板のひと口まんじゅうは、上質な小豆、砂糖、小麦粉のみを使い、手間を惜しまない昔ながらの製法で作り続けられている。極薄の皮に包まれた、こしあんの澄んだ甘さと口溶けに心がほぐれる。6個入り 972円(TEL:0120-784-818)
『クロワッサン』1150号より
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