「夜のフェリーを宿に」「ホテル会員がお得」──旅行ジャーナリスト村田和子さんに教わるお得な旅の情報 Vol.3
混んでいてお金ばかりかかった……。そんな失敗を繰り返さないよう、ここでは旅のプロ、旅行ジャーナリスト・村田和子さんがお得な知識を伝授。あなたの計画に役立てて！
イラストレーション・山本由実 構成＆文・堀越和幸
村⽥和⼦（むらた・かずこ）さん 旅⾏ジャーナリスト。情報サイトAllAboutなど各種媒体で“人生を豊かにする旅”の情報発信を行う。著書に『旅育BOOK』（日本実業出版社）が。総合旅行業務取扱管理者。
夜のフェリーを「宿」にする コスパ技、知ってる？
ここでは夜のフェリーに泊まるという新機軸な旅のアイデアを2つ紹介。一つは〈ジャンボフェリー〉の新サービス「ふね®」だ。
「関西で宿に泊まる代わりに、運航中のフェリーに泊まるというユニークなプランです」（村⽥和⼦さん）
神戸の夜便で高松へ、高松で降りず翌朝再び神戸に戻るという1泊。価格は4、990円〜と格安だ。
もう一つは、〈商船三井さんふらわあ〉が展開する0泊3日で旅する「弾丸フェリー®」。
「関西〜九州を往復する3つのルートがあり、例えば夜に大阪を出て早朝に別府港に到着、一日たっぷり別府を起点に観光して再び夜に乗船して大阪に戻る、現地0泊船中2泊という旅程です。弾丸往復乗船に限定した割引が適用され、こちらはベッドタイプの相部屋利用で1人2万560円からです」
移動と宿泊を一遍にこなすロマンチックな夜の船、覚えておこう。
神戸で船に泊まろう！ 浮かぶリゾート「あおい」の「ふね泊®」
部屋は、ロフト個室4,990円〜、ファミリー個室7,990円〜、バルコニー個室9,990円〜（写真3枚目）の3種類。 ジャンボフェリー https://ferry.co.jp/news/news-55734/
※燃油サーチャージと、土休日は追加料金340円が別途必要。
船中2泊のコスパ旅、「弾丸フェリー®」
航路により6隻が運航。右写真は「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」のアトリウム。弾丸で個室を利用する場合は、大阪―別府航路で、スーペリアシングル3万6560円〜。 商船三井さんふらわあTEL：0120-56-3268
※時期によって金額が変動します。
ホテルは会員になると どんな得があるか？
一般的に知られているのは、アーリーチェックインやレイトチェックアウトなど時間の融通や部屋のアップグレードあたりだが。
「最近はOTA（オンライン・トラベル・エージェンシー）で予約を取る人も多いですが、ホテル側からすればOTAには手数料がかかります。自社サイトのほうが予約が取りやすいことも多く、会員価格で安く利用できる場合があります。OTAと一緒に自社サイトを見る習慣をつけてみましょう」
『クロワッサン』1148号より
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