ポイント倍増は逃さない、常にポイントをチェック──その努力は無意味かも?残念すぎる「ポイ活」って?
撮影・中島慶子 イラストレーション・宮田ナノ
ポイント倍増、まとめ買いなどのキャンペーンは絶対に逃さない
今買えばポイントが◯倍だからと、ネットショッピングに熱中する人も多いのでは。
「こういった一種の宣伝に振り回されて、実はそんなに必要ではないものを買ったり、使いこなせない量をまとめ買いしてしまってはかえって損。買いたいものがあってキャンペーンを使うならいいですが、まずキャンペーンありきでは節約にはなりません」(井上ポイントさん)
カードやQRコード決済、電子マネーは、多ければ多いほどいい
井上さん自身はクレジットカードを40枚持ち、決済アプリは30種以上スマホに入れている。
「あの店はA社の決済方法だと1.5%還元だけどB社なら7%、来月になればC社で10%……と瞬時に計算します。でもほとんどの人はあまりたくさん持ちすぎると、最適解を見つけられなくなり取りこぼしも増えてしまう。なので、自分で管理できるだけの数を持つことが大事です」
貯めたポイントは自分へのご褒美に使う
ポイントを使う時は、なぜかお金よりも気が大きくなってしまうという不思議な現象が起きがち。
「普段使わないようなものやいつもより高額なものを購入してしまっては、節約にはなりません。単純に楽しむためだけにポイ活をしているなら、ご褒美のようなものの購入やランクアップなどに使ってもいいけれど、節約のために貯めていたポイントなら日用品の購入に充てましょう」
ポイ活は、常にどれぐらい貯まっているか把握しておく
ポイントは通帳残高のようなもの。ポイ活を始めるとついつい頻繁にチェックしてしまう人は多いだろう。
「ポイ活を長く続けるには、どれぐらい貯まっているかを意識しすぎないことも大事です。アプリを開くだけでもらえるアクセスポイントも、わざわざ時間は設けず、テレビを見ている時などの“ながらポイ活”で。ただし期間限定ポイントは使わないと損なので、失効時期だけは把握を」
ポイントをゲットするとお得である
えっ、お得じゃないの? と思わず声が出る、ミスリードのような話。
「ポイントは、手に入れただけで終わらせてはダメ。そのポイントをすべて使い切って初めて、お得になるんです。1,000円の物を買って、10%ポイント還元で100円分戻ってきた!と、それで満足してしまったら、ただ1,000円のものを1,000円で買っただけ。手に入れたポイントを使い切らないと意味がありません」
『クロワッサン』1146号より
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