編集者・小林百合子さんの夏のアウトドア旅支度──山でも街でも馴染むアイテムが旅の自由度を上げる
撮影・加藤新作 スタイリング・官野亜海 イラストレーション・霜田あゆ美 文・福島絵美
1. INOV8
ロックライト ゴアテックス
街中も山道も、多様な路面で足元を支える
防水性、透湿性に優れたゴアテックスメンブレンを搭載。「軽量でクッション性あり。シンプルなデザインで、初めてトレッキングシューズを履く人にもおすすめ。ソールはグリップ性が高くラフな路面でもしっかり歩けるし、透湿性があって汗は蒸気として逃がすため、暑い日でもシューズ内は快適です」。
2. モンベル
トレッキングアンブレラ 60
コンパクトながらも、8本骨で強度抜群
直径103cmの大きめの作りながら、166gという軽さが特徴。「8本骨で強度に優れており、強風時も安心です。同じシリーズで背中側が長くなった『ロングテイルトレッキングアンブレラ』も持っていて、背負ったバックパックが濡れにくく助かります。傘は赤を選ぶのが自分なりのスタイルです」。
3. THE NORTH FACE
スワローテイルフーディ
カーディガン感覚で使える、旅のお守り
フード裏のポケットに本体を収納できるコンパクトなウィンドジャケット。「山での風よけにはもちろん、行き帰りの電車の中での冷房対策にも重宝するので、お守り感覚で常に携行しています。落ち着いたカラー展開、マットな手触りの生地感も気に入っていますね」。
macpac
ゲッコ
ニュージーランド生まれのアウトドアブランド〈macpac〉の定番バックパック。「アウトドアに使える耐久性と耐水性を備えているのはもちろん、タウンユースに沿うようなナチュラルな素材感や渋いカラーが気に入っています」。
トレッキングをメインにしつつ、1泊追加して周辺の街で観光をするのが最近の旅のスタイル。先日、長野の上高地に赴いた時にも、経由地の松本で食や散策を楽しみました。アウトドアと街歩きのどちらも楽しみたいからこそ、機能性とデザイン性を兼ね備えたもの選びが欠かせません。バックパックを選ぶ中で辿り着いたのは〈macpac〉のゲッコ。耐水性や耐久性を持ちながらコットンライクな質感のアズテックという素材が使われていて、街中でも馴染みます。軽量な〈INOV8〉のトレッキングシューズは、ソールまでオールブラック。スニーカー感覚で履けるのがうれしいです。急な天候変化に備えて持っておきたい傘やウィンドジャケットも、コンパクトさと強度、デザインのバランスを重視して選んでいます。アウトドア用品はスポーティな印象のものが多くなりがちですが、あくまで自分らしいもの選びを諦めないことで、旅が一層楽しくなると思います。
おすすめの夏の旅先
北海道・阿寒摩周国立公園
「北海道の中でも野性味溢れる自然が残るエリアです。特に屈斜路湖から流れ出る釧路川源流でカヌーに乗るのがおすすめ。カナダや北米を思わせるダイナミックな風景を満喫できるはず」
『クロワッサン』1144号より
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