出しっぱなしのクセが必ず直る!日用品をしまう7つの法則
撮影・小川朋央 構成&文・堀越和幸
出したらしまう、がなぜできないのか。それって自分がルーズだから? いやいや理由はそういうことだけではなく、案外私たちは普段の生活で億劫なことを無意識に避けているからだ。
「しまえないのは面倒だからで、しまうことを面倒にさせていることには、ちゃんとした理由があるんです」
と語るのは、知的家事プロデューサーの本間朝子さんだ。本間さんが考えるその理由とは下記の5つだ。
「そもそも物の居場所が定まっていないと戻せませんし、定まっていてもその場所が極端に高いところや低いところにあれば面倒になってしまう。さらには戻そうと思ったらギュウギュウ詰めだったり、あるいは棚の扉を開けて箱を取り出し、その蓋を開けてからさらに中の容器を……なんていうのもすごく複雑で萎えてしまいますよね」
また戻す時間や習慣がないという声も聞くが、そういう人こそは一度簡単な仕組みを作ってしまえば、時間をかけずにしまうことができるだろう。
「紹介したのは、そうした理由の組み合わせによるしまえない事例をいかに解消するか。身に覚えのありそうな例ばかりなのでぜひ試してみてください」
しまえない理由
● 定位置が決まっていない
● 置き場所が合わない(⾼さなど)
● 置き場所に空きがない
● 収納⽅法が複雑だ
● 戻す時間や習慣がない
1.「ただいま」と家に着いたら、 帰宅動線で物をしまう。
外から帰ってきて荷解きをする。鞄や上着をいつも同じところに片づけているだろうか? 本間さんの提案は。
「玄関からリビングまで、いつもの動線上に物の置き場所を決めておくと、考えずにそこにしまうことができ、それが片づけの習慣になります」
たとえば、ドアを開けて「ただいま」と入ってきたら鍵は靴箱の扉裏に取り付けたフックに、バッグは廊下のスツールに、アクセサリーは机の上のコースターに、という具合。
「同じ〝置く〟でも、何でもテーブルやソファの上に放り出せば置きっ放しになる。でも物の位置を決めて必ずそこに置けばそれは〝収納〟になります」
広告