圧倒的な高揚感に満たされる究極のエンパワメントソング【高橋芳朗の暮らしのプレイリスト】
シンシア・エリヴォ feat. アリアナ・グランデ「Defying Gravity」
圧倒的な高揚感に満たされる究極のエンパワメントソング。
20年以上にわたって愛され続けているブロードウェイミュージカル『ウィキッド』を映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』。昨年11月の全米公開後、ミュージカル映画の歴代記録を次々と更新した話題作の上映がいよいよ日本でも始まりました。
グレゴリー・マグワイアの小説を原作にしたミュージカル『ウィキッド』は、外見も性格もまったく異なるふたりの魔女の友情を描いた『オズの魔法使い』の前日譚。今回の映画版では「悪い魔女」エルファバを実力派俳優のシンシア・エリヴォ、「善い魔女」グリンダを世界的スーパースターのアリアナ・グランデが演じています。
ミュージカル界とポップス界、それぞれを代表するディーヴァであるシンシアとアリアナは、すべての歌唱シーンを生歌撮影で敢行。編集で後から歌を入れることは微塵も考えていなかったというアリアナ曰く「当然のことだと思って即決した」。シンシアも「ライブで歌うことにはなにか特別なものがある」とコメントしています。
劇中、そんなふたりの歌の力が頂点に達するのが大団円を飾る究極のエンパワメントソング「Defying Gravity」(重力に逆らって)です。さまざまな抑圧から解放されたエルファバが「私に限界なんてない、やってみないとわからない」と自らを鼓舞していく絶唱の凄まじさたるや。この圧倒的な高揚感、劇場で体験されることを強くおすすめします。
『クロワッサン』1138号より
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