【とろろ磯部揚げ】京都の食材をおみやげに。脇雅世さんに教わる簡単レシピ
料理家の脇雅世さんが京都に居を構えてもうすぐ2年。地元で見つけた、とっておきの食材と、その味を活かしたひと手間でできるレシピを教わりました。
撮影・黒川ひろみ スタイリング・渡邉美穂 文・齋藤優子 撮影協力・渡邉敦子
とろろ磯部揚げ
【作り方】
つくねいも200gは皮をむいてすりおろし、塩少々を加え混ぜる。のりを8つに切り分けた上につくねいもを等分にのせ、端から巻く。巻き終わりに水少々をつけるとよい。170度の油で2分ほど揚げる。
宮津産|つくねいも
古くから府北部、宮津市の粟田地区で栽培されてきた京のブランド野菜のひとつ。水分が少なく、粘りが強いのが特徴の丸形の芋で、薯蕷饅頭などの和菓子の材料としても使われている。
「とにかく粘りが強いので、のりで巻いて揚げてもだれてきません。お好み焼きのつなぎに使えば、最強。使い切るのは大変なので、全部すりおろして、小分けにして冷凍保存しておくのがおすすめ。自然解凍でそのまま使えます」
脇雅世さんが、縁あって京都・西陣に第2の家を構えたのは、2023年6月。以来、月に一度は京都に赴くようになって気づいたのは、昔ながらの家族経営の小売店がまだ元気なこと。
「中でも驚いたのは、豆腐店の多さ。先日も友人4人で近所の豆腐店の商品を持ち寄り、食べ比べしたほど。濃さやキメなど、店の数だけ個性がある。やはり、水の軟らかさが大きいのか。豆腐に限らず、生麩、野菜、味噌と、固有の食材が多く、つい手が伸びてしまい、冷蔵庫がもうパンパンです」
そんな地の食材の情報をレシピつきでお裾分け。保冷バッグ持参で巡りたい。
『クロワッサン』1137号より
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