【ゆば丼】京都の食材をおみやげに。脇雅世さんに教わる簡単レシピ
料理家の脇雅世さんが京都に居を構えてもうすぐ2年。地元で見つけた、とっておきの食材と、その味を活かしたひと手間でできるレシピを教わりました。
撮影・黒川ひろみ スタイリング・渡邉美穂 文・齋藤優子 撮影協力・渡邉敦子
ゆば丼
【作り方】
昆布出汁200mlを鍋に入れて塩小さじ1/2、醤油少々、みりん大さじ1を加える。一煮立ちしたら水で溶いた葛粉10gを加えてとろみをつける。煮立った中に溶きほぐした卵1個を流し入れ、半熟に固まったら生ゆば100gを加えて温める。温かいご飯の上にのせ、細かく切った三つ葉を散らす。
祇園|千代とうふ店 生ゆば
祇園・宮川町で3代続く豆腐店では、滋賀県産の大豆オオツルを使った豆乳が、とにかく濃厚と評判だ。あらかじめ電話をしておくと、その豆乳から生ゆばを作っておいてくれる。
「真っ白ではなく、大豆の色がそのまま出たような生ゆばで、味わいが濃厚。ここでは湯葉丼にしましたが、オーソドックスにわさび醤油でもいいですし、オリーブオイルと塩で食べても充分ごちそうになります」
●京都市東山区西御門町464・2
TEL.075・561・4484
営業時間:10時〜17時 日曜休
脇雅世さんが、縁あって京都・西陣に第2の家を構えたのは、2023年6月。以来、月に一度は京都に赴くようになって気づいたのは、昔ながらの家族経営の小売店がまだ元気なこと。
「中でも驚いたのは、豆腐店の多さ。先日も友人4人で近所の豆腐店の商品を持ち寄り、食べ比べしたほど。濃さやキメなど、店の数だけ個性がある。やはり、水の軟らかさが大きいのか。豆腐に限らず、生麩、野菜、味噌と、固有の食材が多く、つい手が伸びてしまい、冷蔵庫がもうパンパンです」
そんな地の食材の情報をレシピつきでお裾分け。保冷バッグ持参で巡りたい。
『クロワッサン』1137号より
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