重岡大毅さん「自分としても案外、父親役をナチュラルに演じてるやんって」
撮影・HAL KUZUYA スタイリング・内田あゆみ(creative GUILD) ヘア&メイク・井上ゆか 文・田辺 香
人気グループWEST.のセンターとして活躍する重岡大毅さんは、メンバーやファンから“永遠の5歳児”と呼ばれる愛されキャラ。
カメラの前で惜しみなく満面の笑みを浮かべ「笑うと歯が多いって言われんねんけど、ほんまに多いねん(笑)」とスタッフを笑わせる。
俳優として注目されたドラマ『ごめんね青春!』の高校生役から約10年。最近はドラマ『#家族募集します』(2021年)や映画『禁じられた遊び』(23年)と父親役を演じているが、「自分でもナチュラルやなって(笑)。今の年齢だからできるのは確実やし、演じるのは楽しいです」
3月に公開する映画『35年目のラブレター』でも父親役を。読み書きができないまま大人になった実在の人物、戦中生まれの西畑保さんを演じる。保さんは感謝の手紙を妻の皎子さんに書きたい一心で、65歳から夜間中学で文字を学んだ。晩年役は笑福亭鶴瓶さんが演じる。
「鶴瓶さんの奥さんは皎子さんに似てるんやて。夫を信じる意思の強さ、とてもステキやと思います」
妻が事実に気づいたのは結婚から半年後。隠していたことの後悔と反省を子どものように泣きじゃくり表現した。
「大事なシーンやし、保さんの気持ちを自分に投影させて、感じたものを出し切りました。普段演じる時に気を付けてることは、こう映りたい!って欲をかかへんことです」
文字を克服した保さんのように、「音楽に引け目があった」という重岡さんはデビュー後、独学でピアノを自分のものにし、WEST.のために10曲以上を作詞作曲。
「曲を作った時、よくメンバーに手紙を書くんですよ。それぞれのパートに込めた思いを手書きするんやけど、便箋を前に言葉に向き合ってる。1人に何時間もかけて6人分、大変や(笑)」
現在32歳。目指す男性像は?
「なんやろ?自分の中に見つけたい」としばし考え、「駐車券を忘れない男! 駐車券必要になった時に限って車に置きっぱなしやねん(笑)」。
白ニット2万4200円(RAINMAKER KYOTO TEL.075・708・2280) 赤かぎ編みニット4万6200円(LUFON/Sian PR プレスルーム TEL.03・6662・55 25) パンツ4万4000円(ANARCHIST TAILOR/Sian PR プレスルーム)
『クロワッサン』1136号より
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