鶏むねと長ねぎのオイスター煮【市瀬悦子さんの失敗知らずの重ね煮レシピ】
撮影・小林キユウ スタイリング・中村弘子 文・長谷川未緒 撮影協力・UTUWA
鶏むねと長ねぎのオイスター煮
鶏肉と長ねぎは鉄板の組み合わせ。鶏むね肉は繊維を断ち切るようにそぎ切りにすることで柔らかく煮上がる。長ねぎは白い部分を先に鍋に入れて、とろりと甘みを引き出して。
【材料(2人分)】
鶏むね肉(皮なし)大1枚(300g)
長ねぎ(青い部分も使う)3本(300g)
A[オイスターソース 大さじ1 しょうゆ 大さじ1 砂糖 小さじ1 片栗粉 小さじ1/2]
水 50ml
【作り方】
1.鍋に、1cm幅の斜め切りにした長ねぎの白い部分、青い部分の順に入れる。
2.ひと口大のそぎ切りにしてAをもみ込んだ鶏肉をにのせる。
3.鍋のフチから水を回し入れて中火にかけ、蒸気が上がったら蓋をして8分ほど煮る。
料理研究家の市瀬悦子さんが紹介してくれたのは、食材の選び方や切り方等の工夫で、長時間煮込まなくてもおいしく作れる重ね煮料理の数々だ。
「下味をつけた肉や魚を野菜の上に広げ、最小限の水分を加えて蒸し煮にします。この水分量は何度も試作を重ねて調整していますから、守っていただけるとうれしいです。肉や魚から出る旨みが全体に行き渡り、野菜もたっぷりいただけますよ」
作り方はいたって簡単。材料を煮えにくい野菜から順に鍋に重ね入れたら、最初は蓋を開けたまま加熱し、煮立ったら蓋をして10分ほど煮込めば完成だ。火加減や調味料を加えるタイミングなどを気にしなくていいため、気持ちがラク。朝、朝食やお弁当を作るついでに仕込み、冷蔵庫に鍋ごと入れておいて、帰宅後に煮て食べることも可能。その場合は、レシピの最後に加える水分を火にかける直前に加えよう。先に鍋に入れておくと、野菜がくったりしすぎてしまうからだ。
「鍋ひとつで調理するので洗い物が少なくて済み、蓋をして煮るのでキッチンも汚れにくい。忙しい日のお助け料理としてぜひ活用してください!」
重ね煮のルール
⚫︎煮えにくい野菜が下、肉・魚は上に。
⚫︎水の量はきちんと量る。
⚫︎火が通りやすいよう切り方を工夫する。
『クロワッサン』1129号より
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