2024年、新登場のおいしいもの 話に花咲く、最旬手みやげ
撮影・砺波周平 スタイリング・肱岡香子 構成&文・一寸木芳枝
【2024年、新登場の おいしいもの。】
上・シャルルアンリ|ポムダムール(右)、レモンタルト(左)
アートのようなラグジュアリータルト。
東京・代官山駅徒歩1分の場所に4月にオープン。腕を振るうのは、世界各国の星つきレストランでキャリアを積んだフランス人パティシエ。「エレガントな気品とかわいさを備えた美しいビジュアルはインパクト抜群。果物の酸味や香りを生かした味わいもたまりません」(スイーツライター/ chicoさん)。
テイクアウトの予約は公式サイト(https://charles-henry.jp)でも可。ポムダムール1,900円、レモンタルト1,100円(シャルルアンリ TEL.050・3553・3663)
左・パティスリー タイスケエンドウ|ミルフィーユ ヴァニーユ
遠藤シェフの独立店が東京・学芸大学駅にオープン。
「『パティスリー カメリア 銀座』時代から、遠藤シェフの大ファン。アルザス修業を経て独立すると聞き、その日を待ち侘びていました。訪れた新店は広くて、白を基調としたスタイリッシュだけど優しい空間。カフェもあるのでゆっくりお菓子を楽しめます。厚めに膨らませたパイがインパクト大のミルフィーユは、さく、はら、ふわっ! エアリーな食感がクセに」(chicoさん)。
780円(パティスリー タイスケエンドウ TEL.03・4400・6756)
右・アンダーズ 東京|ビーツ&チョコレートムース
20代の新鋭が表現する唯一無二のスイーツ。
「ビーツの鮮やかさがインパクト抜群!」(chicoさん)
「昨年、シェフ パティシエに就任したノルマン・ジュビンさんは、レストラン経験も豊富。独自の理論で生み出したほかにない味の組み合わせに驚かされます。ビーツのケーキは、さりげない大地の香りとチョコレートの味わいが違和感なくひとつに」(chicoさん)。口どけまろやかなショコラのムースの中にはサブレやマスカルポーネクリームを忍ばせ、さまざまな食感が楽しめる。
700円(アンダーズ 東京 ペストリー ショップ TEL.03・6830・7765)
レジス デ|ビスキュイ缶『pipelette(ピプレット)』
オープンの噂は瞬く間に京都じゅうに。
「京小麦100%の上質な味わい。」(ライター/大和まこさん)
『ピエール・エルメ』出身のパティシエが手がけるのは、サブレやクッキーを指す、ビスキュイ。缶に描かれた小鳥は京都在住の絵本作家、いちかわともこさんによるもの。〝pipelette〞は〝おしゃべり好き〞を意味するそう。リュスティック、和紅茶、はちみつ、コニャックレザンの4種類。「シンプルさに、シェフの心意気を感じます。食べ終わるとすぐ手が伸びてしまう、危険なクッキー(笑)」(大和さん)。
ミスターチーズケーキ|Petit Cookies & Cream / S
初の常設店がグランスタ東京に。
「ひとり食べきりサイズがうれしい。」(編集N)
オンラインでの取り寄せ、もしくはポップアップでしか購入できなかったミスターチーズケーキが東京駅構内に初出店。「定番のほか、いろんな味を楽しめるアソートも揃い、朝8時から買えるのも魅力。おすすめはカップタイプのチーズケーキ。大人も子どもも好きな王道の味で、初めてお会いする方にお持ちするのにもおすすめです」(編集N)。
メゾンケイ|フィナンシェ ノワゼット
12月発売の新商品は大人の焼き菓子。
「コニャックの香りにうっとり。」(編集N)
フランスでアジア人初の三ツ星を獲得した小林圭シェフ。彼の味を気軽に楽しむことができるのがオンラインストアで購入できる焼き菓子類。「フィナンシェは発売前に試食する機会をいただきました。濃厚なバターとヘーゼルナッツを贅沢に使用した生地とバニラの香りがとても上品で、年末年始のホームパーティの手みやげにぴったり。ワインと合わせても充分いける大人の味わいです」(編集N)。
焼き菓子malco|クラッカー各種
シンプルで素朴な味わいにハッとする。
「ワインのつまみとしても最適。」(文筆家、料理編集者/ツレヅレハナコさん)
東京・下井草から井荻に2024年、移転オープン。「最初、卵や乳製品、白砂糖不使用と聞いたときは、バターたっぷりじゃないクッキーなんて……と思っていましたが、食べたらどれもめちゃめちゃおいしかった。軽い食感で気づくと手が伸びてしまいます。甘いもの好きな人はもちろん、お酒好きにも喜ばれる手みやげだと思います」(ツレヅレさん)。
マッテ|コルテッチャ
トレンドに敏感なスイーツラバーに。
「0.03mmの世界一薄いチョコレート。」(フードライター/小寺慶子さん)
東京の麻布台ヒルズマーケットにオープンしたチョコレート菓子専門店。店頭では実際に作っているところを見ることもできる。「〝世界に1台しかない専用の機械で作る、世界一薄い層でできたチョコレートです〞と、前代未聞感を強調してお渡し。舌の上で秒で溶ける口どけの良さに、誰もが驚きます。ちなみに食後、〝世界一指が汚れるチョコレート〞というのも話に花咲くポイントです(笑)」(小寺さん)。
ユートピアアグリカルチャー|ワンダーサンド
『チーズワンダー』初の常温焼き菓子。
「2種類の生食感クリームが絶妙!」(ライターC)
10月発売の新商品は、生食感が売りのチーズサンドクッキー。「Wの正体は、ザクザクと歯応えのあるプレスドアーモンドクッキー。鉄板で上下から挟む〝挟み焼き〞で焼き上げた生地の中には、甘みとコクのあるバタークリームと塩味と旨みのチーズクリームの2種類がイン。不思議な〝甘じょっぱさ〞が話題になること必至」(ライターC)。
『クロワッサン』1131号より
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