80歳を過ぎた父が20歳も年下の女性と再婚すると言い出しました【信田さよ子さんのお悩み相談室】
撮影・イラストレーション・椎木彩子 文・長谷川未緒
みなさんの悩みに、ストレートにお答えします。
父の再婚
80歳を過ぎた父が、再婚すると言い出しました。相手は母が自宅で病気療養中だったときの訪問看護の看護師で、20歳も年下です。母が亡くなってまだ1年というのも気になりますし、父が幸せならいいとも思いつつ、財産狙いか?という疑いも。娘として、どう接したらいいでしょうか。(50代・パート勤務)
祝福しつつ相手の金銭事情をプロに調べてもらいましょう。
こういう話は、よくありますね。ご心配でしょうが、頭ごなしに反対したり、「財産狙いでは?」なんて言ったりしては、お父さまが意固地になる場合もありますから、まずは祝福してあげましょう。
お母さまが亡くなって1年という状況で、心の底から祝福できるはずはないので、上辺だけでもいいんです。そのうえで、お父さまには内緒で、お相手がどういう方なのか、財政状況等を調べることをおすすめします。探偵事務所に信用調査を依頼すれば、短期間で調べてもらえます。それなりに費用はかかりますが、その価値はあるでしょう。
調査したうえで不安材料があればお父さまに伝えます。ただ反対するだけでは聞く耳を持たなくても、調査結果とともに話せば納得してくれるのではないでしょうか。お父さまはショックを受けるでしょうから、ケアしてあげてください。
特に問題がなく、入籍することになった場合、お相手にお子さんがいるのかどうか、ご相談者に兄弟姉妹がいるのかどうかもわかりませんが、家族への影響は非常に大きいもの。特に財産については、きちんと相談の場をもたれたほうがいいでしょう。お相手も財産狙いと見られることはわかっているのでは? 極めて冷静に、生前贈与などについて話し合ってください。ご相談者が受け取れるものは受け取ったうえで、お父さまが再婚されるならばいいのではないでしょうか。これからのことはお相手の方に全部おまかせして、ご相談者は離れて見守るようにするのが、一番ではないかと思います。
『クロワッサン』1123号より
広告