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薬味たっぷりサラダ わさびドレッシング【若井めぐみさんの薬味が主役のレシピ】

口にすると体もしゃっきりリフレッシュする薬味は、食欲の落ちがちな季節こそ積極的に摂りたい食材。毎日の食卓に活かせるヒントをお伝えします!

撮影・青木和義 構成&文・中條裕子

薬味たっぷりサラダ わさびドレッシング

薬味たっぷりサラダ わさびドレッシング【若井めぐみさんの薬味が主役のレシピ】

薬味のオールスターが揃った、さまざまな香りを食べるサラダ。食感も楽しく、ほどよいわさびの風味が思わず後をひくおいしさ。

【材料(2人分)】
みょうが 1個
新生姜 15g
三つ葉 1束
青ねぎ 1~2本
青じそ 5枚
きゅうり 1本
白いりごま 小さじ1
かつお節 軽くひとつかみ

A[おろしわさび(チューブタイプ)5g、米油 大さじ2、米酢(または穀物酢)大さじ1、醤油 小さじ2、塩 小さじ1/4、きび砂糖 小さじ1/4]
※本わさびをすりおろして使う場合は味をみながら倍量程度まで増やす。

【作り方】
1.みょうが、新生姜、青じそは千切りに、青ねぎは斜め薄切りにしてそれぞれさっと水にさらし、水気をしっかりと切る。三つ葉は3cm幅に、きゅうりは細切りにする。
2.Aを混ぜ合わせてドレッシングを作る。
3.1を合わせてボウルに入れ、白いりごま、かつお節を加えてふんわりと混ぜ合わせ、器に盛る。食べる直前にドレッシングをかける。

なじみ深い和のハーブ&スパイス、薬味が主役の夏ごはん。

刺身の脇に添えたり、冷や奴や麺の彩りに加えたり。私たちのいつもの食卓におなじみの、あの薬味も実はハーブ。

「摂ると体によい効能がある植物という意味では、薬味もハーブと同じです。わさびを生魚と一緒に食べるのも、抗菌作用があるから。刺身の傍にある薬味は添え物のイメージが強いかもしれないですが、私は巻いて一緒に食べます」

と、若井めぐみさん。特に、夏には食欲を増進したり疲労回復に役立つ和のハーブ=薬味は心強い味方に。

「取り入れ方に決まりはありませんが、生のほうがよさが活かせる場合が多い。生姜も生であれば発汗作用を促すので、夏におすすめ。混ぜることで味に複雑さが増してバランスが取れるので、何種類か合わせて使うといいでしょう」

和山椒 ミカン科に分類され、さわやかな香りが特長。痺れを伴う辛味成分〈サンショオール〉は胃の働きを高…

和山椒
ミカン科に分類され、さわやかな香りが特長。痺れを伴う辛味成分〈サンショオール〉は胃の働きを高め、消化を促してくれる働きも。

三つ葉
独特の香りにはリラックス効果や食欲増進などの作用が。カリウムが豊富なため、むくみ解消や血圧を下げる効果も期待できる。

わさび
殺菌や抗菌作用が高く、食中毒予防に効果的。細胞を破壊すると辛味成分が生じるので、独特の辛味を味わいたいならすりおろして。

ねぎ
ねぎの辛味成分である〈硫化アリル〉は、動脈硬化や高血圧の予防が期待できる。加熱すると成分が変化するため、生食がおすすめ。

みょうが
独特のさわやかな香りとシャキシャキした食感が魅力。針葉樹にも含まれる香り成分〈αピネン〉でリラックス&リフレッシュ効果も。

青じそ
ビタミンやミネラルが豊富。香り成分〈ペリルアルデヒド〉は夏に衰えがちな食欲を増進し、食中毒予防にも効果があるとされる。

生姜
生の生姜に含まれる成分には発汗作用を促し、体を冷ましてくれる効果が。夏の暑さで熱がこもった体には生で摂るのがおすすめ。

ニラ
血液サラサラや疲労回復に効果のある〈硫化アリル〉ほか、貧血予防に役立つ葉酸も豊富。食物繊維も多いので便秘予防にも役立つ。

  • 若井めぐみ

    若井めぐみ さん (わかい・めぐみ)

    料理家、ハーブ料理家

    ハーバルセラピスト。ハーブがテーマの料理教室「ヴェール エクラン」主宰。著書に『ハーブと薬味のごちそうレシピ』『ハーブと薬味でおつまみ』。

『クロワッサン』1122号より

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