横浜流星さん「お江戸でまっすぐに生きた男<蔦重>を愛していただけたら」(今会いたい男・オンライン特別版)
月代(さかやき)姿が涼しげに決まった、俳優の横浜流星さん。来年2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)』で主役・蔦屋重三郎を演じます。このほど京都で撮影がスタート。これからの長い撮影期間を前に、意気込みを話してくれました。
文・クロワッサン オンライン編集部
舞台は18世紀半ばの天下泰平のお江戸。貧しい庶民の子に生まれた蔦重こと蔦屋重三郎が貸本屋から身を起こして多くの文化人や絵師と出会い、幾つもの才能を見出して”江戸のメディア王“に成り上がるのがドラマの大まかな物語。
「自分の捉えている蔦重は、飛び抜けて明るい男。度胸もあって、責任感もあって、みんなのために1人で奮闘する。時どきちょっとダサいところもあって…という人間くさい男です」
底抜けに明るいところは、表面的には自分とは少し違うと流星さん。内面的には共感できる部分も多いけど、彼ほど表情が豊かにコロコロ変わる感じではないかもしれない、とも。
「とにかくまっすぐな男で、彼の言動から自分も学びを得ることがたくさんあります。そういう蔦重を、視聴者の皆さんにも愛していただけたら嬉しいです」
江戸のエンタメを背負って駆け抜けた男を全力で。
今作は64作目の大河ドラマとなるが、この時代を取り上げるのは初めてだそう。また、戦国や幕末の武士の戦いではない物語という点も注目だ。
「お話をいただいたのがちょうどコロナのころで、世の中のエンターテインメントが全て止まってしまったときでした。そのタイミングでこの役を演じることなったことに自分はすごく心を打たれて、エンタメをもっと豊かにしたいと強く思いました。観てくださる方々の心が豊かに明るくなればいいなと。そのためにいま、全力で務めています」
【作品データ】
第1回放送予定は2025年1月5日(日)
作・森下佳子 制作統括・藤並英樹 衣装デザイン・伊藤佐智子