【FHアライアンス】体にも環境にも優しい、全館空調のススメ。
撮影・土佐麻理子 文・松本あかね
現在暮らすマンションは南東向きで日当たり良好。恵まれた条件にもかかわらず入居当初は「寒くてたまらなかった」と隈裕子さん。
「リビングのエアコン1台だけでは、床暖房をつけていても夜になると冷え込むし、廊下に出るとヒヤッとする。家の中に寒暖差があるのがつらいんですよね」
九州産業大学で建築環境工学を教える隈さんは、全館空調〈マッハシステム〉をFHアライアンスと共同で開発。思いきって自宅マンションに導入した。結果は大正解でリビングや寝室はもちろん、廊下やトイレ、浴室まで家じゅうくまなく暖かさで満たされ、朝ベッドを出た瞬間から快適だという。
「今では手先から足元まで冷え知らず。床も冷たくならないので、床暖房ももともとあったエアコンも使わなくなりました」
〈マッハシステム〉では、吹き出し口から出る空気の温度と室温の差が1年を通じて3℃程度。エアコンの温風や冷風とは違い、一定の温湿度の空気をゆったりと家じゅうにめぐらせるため、部屋の高い位置と低い位置との温度差がなく、結露も抑えられる。
「キッチンも快適。ざっと拭いておくだけでシンクがすぐ乾くし、浴室も床だけ水分を切っておけばからっと乾くので、掃除の回数も減りました。カビの心配がないので月に1度、頼んでいた掃除代行サービスも必要なくなりました」
家事のちょっとしたことから水回りのメンテナンスまでラクになるのがうれしいと隈さん。
「最近、基礎体温が上がってきたんですよ。健康面も含めて、女性にとてもやさしい空調システムだと思います」
全館空調の最先端、マッハシステムを知ろう。
FHアライアンスが研究開発した画期的な全館空調システム。一軒家に限らず、集合住宅の1住戸にも導入できる。家全体を快適な温湿度にキープし、換気と循環を繰り返しながら空気中のホコリや花粉、においも速やかに排出する。
ウイルスによる感染症対策も可能(特許取得済み)で、診療所や動物病院の導入事例も。空調ユニットのエアコンを効率的に稼働することで、24時間使用しても低コスト。結露による建材へのダメージが少なく建物も長持ちする。初期費用は30〜45坪程度の一軒家で150万〜200万円が目安だが、気密性、断熱性の低い家は不向き。リノベーションと同時に導入すれば工費を抑えつつ空調環境を一新できる。
問合せ先・FHアライアンス
TEL.0568・29・7282
https://fh-a.net
『クロワッサン』1112号より