薄手で涼しく、汗をかいてもベタつかない、素材のいい寝巻きはありますか？【くらしのお悩み相談室】
毎日のくらしで感じる小さなストレスを解決する連載「くらしのお悩み相談室」。今回は通気性が良く、体を締め付けない、夏にぴったりの寝巻きを探してみました。
文・板倉みきこ
＜お悩み＞
熱帯夜が続く日々…。何を着て眠ればいいのかは死活問題です。
「ひんやり冷たくて快適！」と謳う、冷感素材のパジャマも試したんですが、汗の吸収が悪くて、大量の汗をかくと肌にぴったり張り付くので蒸れやすく、逆に不快になる始末！
通気性のいいワンピースタイプは、寝相の悪さからお尻やお腹が丸出しになってしまうこともあって、下半身の冷えが気になり着られません。
夏バテで疲れやすいからこそ、快眠は必須のテーマ。 薄手で涼しく、着ていて楽、ベタつかない、もちろん通気性がいい…。 そんな究極の寝巻きはあるのでしょうか？（スズメ・51歳/女性）
今年も暑い日が続いています。夏バテにならないためには、しっかり眠ることが大事。就寝中の室温のコントロールはもちろんですが、快眠の鍵を握る寝巻きにも注目しましょう。
そこで、生活雑貨だけでなく、オリジナル衣料も人気の『クロワッサンの店』のスタッフに、熱帯夜を乗り切る睡眠用ウエアを提案してもらいました。
Q 快眠に必須なウエアはありますか？
シルク100%のニットの上下をオススメします。実はこれ、快適なお家時間を過ごせるウエアとして開発したのですが、お客様から「すべすべで肌さわりが良く、寝巻きにしても最高！」というお声を頂戴し、実際にスタッフも試してみてその良さを実感した商品なんです。
Q ニットと聞くと、なんだか暑そうなイメージですが…。
糸を編んでいるのでニットと名付けられていますが、厳選したシルクの糸を使ったニットは滑らかでとても軽く、通気性にも富んでいます。
さらに、こちらは薄手に仕上げてあるので、素肌に直接触れるインナーとしても活用できる、着心地の良さがポイントです。
元々、シルクは吸湿・放湿に優れた素材なので、パジャマとして着用すれば睡眠中の汗や湿気を逃してくれます。また、ほどよく体にフィットして動きに合わせて伸びるので、就寝中の寝返りなど、体の動きがスムーズにできるのもニット素材の強みなんです。
Q シルクはお手入れが難しそうです。
そんな心配はご無用です。こちらはネットに入れて中性洗剤を使えば、家庭の洗濯機で洗うことができる、使い勝手のいい素材。洗濯後形を整えて陰干ししておけば、シワも気になりません。手軽に洗えるので、サラッと快適な着心地をいつも清潔にキープできますよ。
Q 肌がデリケートなので、ストレスフリーへのこだわりがあると嬉しいです。
夏向きの天然素材には麻がありますが、生地の粗さやゴワつきが気になる方も多いですよね。その点、シルクはしっとり滑らか。ホールガーメント縫製という手法で編んでいるので、腰回りや腕回りに縫製がなく、肌に当たるゴロツキがありません。
パンツも同様の縫製で、ウエストや股、内腿部分に縫い目がないからとても快適。腰回りと足はリブで仕上げ、締め付けず程よいフィット感を実現させています。
Q 素材の良さ以外で、デザインの推しポイントを教えてください。
大人の女性に似合うことをコンセプトにデザインしました。
ネイビーとライトグレーの２色は、シルクならではの美しい光沢が生きる色。トップスは手首の出る８分袖なので、女性らしいエレガントな雰囲気になり、首元は開きすぎない上品な丸首仕様にしました。
一方、ボトムスは柔らかくストンと落ちる生地感を生かしつつ、足捌きを良くするために足首にリブがあるんです。上下ともに、デザインし過ぎずシンプルに仕上げたことで、シックなイメージになりました。
ギフトにもぴったりなシルクのニット上下。シルクの高機能性は知っていても、手入れの面倒くささを考えると二の足を踏んでいましたが、これほどケアしやすいなら試してみる価値は大いにありそう。枕やベッドマットを厳選するのはもちろんですが、夏の疲れを日々解消するため、“快眠寝巻き”というジャンルは今後益々注目されるはずです。
