くらし

自然あふれる“渋谷の森”! 明治神宮の歴史に迫る。

平成25年時点での「緑被率」が21.3%に達する「永遠の森」を訪ねる。
  • 「渋谷区のちから。」記念誌から抜粋  編集:松岡真子

大正9年、着工から約4年の歳月を経て創建された、明治神宮。広さは総面積72ヘクタール、およそ東京ドーム15個分に相当する。広大な敷地に生い茂る森には、234種、約3万6千本の樹木が育ち、新種や絶滅危惧種を含む約3千種の生物の生存が確認されている。明治神宮は、東京23区屈指の緑被率を誇る渋谷区の豊かな自然を象徴する地として、100年以上、区民の生活を守ってきた。

全国から木々を集めて植林

歴史を遡ると、明治神宮が鎮座する地は、もともと南豊島御料地(皇室の所有地)で、御苑を除き、荒野のような乾いた地域だった。造成計画が立ち上がったのは、明治天皇と昭憲皇太后をまつり、静寂のなかで国民が祈れる場所をつくるため。林学者らの知恵と、全国各地から集まった約11万人の青年奉仕団の人力で、日本中から奉献された約10万本の献木が植栽された。

次の100年へと緑を繋ぐ

将来は天然更新する天然の森になることを計画して造られ、現在、大きく生長して極相林となっている。さらに土壌を肥やすため、参道を掃き清める通称、掃き屋さんが集めた落ち葉を森の中に戻し、林内に人が立ち入らないようにするなど、森を守るための努力を続けている。

時代が移り変わっても、渋谷の原風景を残す緑地として、渋谷区での豊かな暮らしを象徴する場となっていく。

境内の風景は四季折々で表情を変える。木々の隙間からあふれる日の光、紫のグラデーションに見惚れる御苑の菖蒲田は、都会の喧騒を忘れさせる美しさ。

明治神宮トリビア〜〝天然〞を目指した計画的な照葉樹林。〜

関東ローム層と呼ばれる火山灰を起源にする東京周辺の土壌の性質や、鉄道などの煙害にも考慮して、当時の林学者は緻密な林苑計画を作成。森が天然更新する過程を4段階に分け、100年以上先の遷移を予想し森を造った。

渋谷区制90周年記念サイト『渋谷区のちから。』をウェブサイトにて公開中!

“ちがいをちからに変える街”。渋谷区は1932年10月1日に誕生し、2022年に90周年を迎えました。

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