「大事な書類が見つからない」を防ぐ、人生を変える紙モノ整理術。

残しておく紙を厳選したら、ジャンル別にファイリングする。

「立てる収納が鉄則です。さまざまな大きさの紙モノをA4サイズに揃え、すべて立てて収納します」

きれいに収納するというより、あらゆる紙を出し入れしやすいようにすることが大前提。後日手放す予定の書類は「個別フォルダーにはさむ」。カードなど細かいものは「ポケットリフィルに入れて個別フォルダーにとじる」。存在を際立てたい紙やかさばる紙は「持ち出しフォルダーに入れる」。

要・不要を判断できない紙は未処理ボックスへ。この箱のおかげでテーブルへの“ちょい置き”防止に。

「それでも入れっぱなしはダメです。未処理ボックスは郵便受けのように毎日確認してくださいね」

個別フォルダーは、シンプルな2つ折り。ポケットレフィルもここに収納する。ラベルが貼れる仕様。

持ち出しフォルダーは上辺のみ開く袋状でマチ付き。このまま持ち運びできる。ラベルが貼れる仕様。

A4ファイルがきっちり収まる。ポリプロピレン製で軽くて丈夫。定番商品なのでいつでも買い足せる。

通帳や診察券などを収納し、A4サイズにまとめられる。

複数のポケットリフィルをフォルダーに綴じるのに使う。

▶A4用ファイルボックスを6つ用意。

ファイルボックスは「暮らし」「健康」「教育」「マネー」「取説／保証書」「未処理」など6つを基本に各家庭で取捨選択を。宮田さん宅は子どもがいないので「教育」は不要。紙の量が多い「経費」を追加した。

▶フォルダに仕分けて取り出しやすく。

ボックスの中には、ラベルを貼った個別フォルダーや持ち出しフォルダーをジャンルごとに入れる。「健康」ボックスなら「保険証／診察券」「入院履歴」「コロナ関連」「健康診断」などのラベルを。

「大事な書類は紙で保管、という人も多いですが、コロナ対策やSDGsの取り組みから国もペーパーレスを推奨する今、データ化をためらう必要はありません」

スマホで自分の書類の写真を撮影し、それをGooɡle KeepやEvernoteなどのアプリを使ってクラウドに保存する。必要な際はキーワード検索すれば求める情報が見つかる。習慣づければ、紙の書類を持ち歩く必要がなくなる。

「Gooɡle Keepは使い方が簡単で検索性が高い。Evernoteは情報をジャンル別に整理できて便利です」

アプリの活用で紙を減らせる一方、あえて紙で残すべき書類もある。家族構成や生活スタイルに応じて判断していきたい。

●初心者も気軽に使える「Google Keep」。

「チェックボックス」機能で買い物メモや持ち物リストなども作れる。「共同編集者」を設定すれば家族と共有もできる。

●ノートのように整理できる「Evernote」。

上のリスト中の「腰紐」を開くとノート画面に。文字と画像を併用して情報をまとめられる。ノートの名称や文書内の言葉で検索可能。

財産の保有状況や保険証券など、自分に万が一のことがあったときに家族に伝えたい情報は紙で残す。

スマホが使えなくなったときのため、緊急連絡先も紙にメモを。健康診断結果のように病院で医師に見せたいもの、スマホに不慣れなお年寄りや子どもと共有したい情報も紙のまま残したほうが使いやすい。

「クレジットカードの明細書はネットでも見られますが、私はあえて紙での郵送を選択。届いてすぐ確認すれば、不正利用があっても補償の有効期限内に対処できます」