おしぼりに、ヘアバンドに…夏のてぬぐい使いのアイデアをたっぷりご紹介。
撮影・黒川ひろみ スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・高松由佳 モデル・ヒスイ 文・板倉みきこ 撮影協力・UTUWA
機能的で見た目もおしゃれな、てぬぐいが大活躍。
日本が誇るテキスタイルデザインともいえる〝てぬぐい〟。横約33cm、縦約90cmの限られたスペースに描かれる、多種多彩な柄は実に魅力的。江戸時代にはファッションアイテムとしても重宝され、新柄や自分ならではの柄を競い合うように取り入れていた様子が、浮世絵などからも見て取れます。
時代を下って令和の今、てぬぐい専門店『かまわぬ』が扱うのは、職人による伝統的な製法で作った、年間500種ほどの柄。木綿の切りっぱなしで、乾きやすく衛生的で丈夫。使い手の想像力次第でいかようにも使いこなせることを、『かまわぬ』スタッフおすすめの活用法が教えてくれます。今回の特別付録、折りたたみ傘カバーも、実はてぬぐいでできるアイデアを応用したもの。さあ、あなたの暮らしに合うてぬぐいの使い方を見つけましょう。
汗を拭く。
一般的な晒しより糸の本数を増やし、肌触りのよい生地に仕上げてあるので、吸水性抜群。ひと拭きで汗がスーッと引け、乾きが早いのも利点。
濡らして首元を冷やす。
てぬぐいを濡らし、首元に当ててクールダウン。波間にクジラを大胆に描いた一枚なら、見た目も涼しげ。
日光を遮る。
スカーフのように首に巻けば、日焼けの予防になり、汗も吸収してくれる。おしゃれのポイントにも。
枕カバー代わりに。
使い込むほどに優しい風合いが生まれる木綿は、枕カバーにも最適。そのまま枕に掛けてもいいし、縫い合わせて筒状にしてもいい。洗って干せばすぐ乾くので、いつも清潔な状態をキープできる。
ヘアバンドとして活用。
適当な幅に折り、頭頂で交差させて両端を入れ込むとヘアバンドに。
ペットボトルの水滴よけ。
500ml1本なら、てぬぐいを巻いて輪ゴムで留めるだけでも。2本なら、広げたてぬぐいにボトルの底を向き合わせて少し間隔を開けて置き、両脇を折りたたんで包む。両端を持って半分に折り、上で結ぶ。
カゴバッグの目隠しに。
夏らしいカゴバッグは中身が見えてしまうのが難点。バッグに合う柄を選んで目隠しに。持ち手に結べばアクセントにもなる。
半分に切っておしぼりに。
横約33cm、縦約90cmのてぬぐいを半分に切ると、おしぼりにちょうどいいサイズになる。季節の柄なら、来客時のもてなしにぴったり。夏場は水につけて絞り、冷蔵庫で冷やしておくといい。
保冷剤を巻く。
吸水性に優れているので、暑い季節の外出時は保冷剤をてぬぐいで巻いて持ち歩こう。寝苦しい夜に活躍する冷却まくらをカバーしたり、氷嚢の当て布にしたり、夏ならではの活用法もいろいろ。
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