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【カンニング竹山さん×元村有希子さん 対談】福岡という街の魅力【2】

そもそも人はなぜ福岡が好きなのか。
福岡市、北九州市で生まれた2人が改めて考える、その“愛され力”とは。

撮影・MEGUMI ヘア&メイク・今村早由里(ヘアメイク特攻隊/元村さん) 文・平井莉生

九州全体を引っ張る、福岡の発展について考える。

酢モツも福岡ではマスト。雑味のないモツのキュッ、シコッとした歯ごたえが肝。
酢モツも福岡ではマスト。雑味のないモツのキュッ、シコッとした歯ごたえが肝。
まず2人が手を伸ばした豚バラ。福岡の焼鳥屋では一番人気。これしか食べない人もいるとか。
まず2人が手を伸ばした豚バラ。福岡の焼鳥屋では一番人気。これしか食べない人もいるとか。
「てんぷら」と言えばこれ、というのは福岡あるある。いわゆるさつま揚げのこと。
「てんぷら」と言えばこれ、というのは福岡あるある。いわゆるさつま揚げのこと。
酢モツも福岡ではマスト。雑味のないモツのキュッ、シコッとした歯ごたえが肝。
まず2人が手を伸ばした豚バラ。福岡の焼鳥屋では一番人気。これしか食べない人もいるとか。
「てんぷら」と言えばこれ、というのは福岡あるある。いわゆるさつま揚げのこと。

竹山 先日、九州全体を話し合うような番組の司会をやったんですよ。最終的には、九州一つで道州制にしたほうがいいんじゃないかって話になるんです(笑)。福岡以外の県は「一緒になろうよ」って言うんだけど、福岡だけは「うちが損するから」ってやってくれないじゃないのって盛り上がりました。ただ九州全体を考えると、今飛び抜けている福岡が積極的に他県と手を組んだら、九州まるごとがもっと盛り上がっていくんじゃないでしょうか。

元村 たしかに。私は福岡自体の発展はこのくらいでいいかなという印象も持っています。人口が増えすぎると昔ながらの良さも減るし、中心部の家賃が上がって郊外に人が流れると伝統的なお祭りも廃れていってしまうでしょう。開発はこのくらいにして(笑)、普通に隣同士の知らない人とも話ができるような今の福岡の特性をこれからもキープしてもらいたい。特に住み心地のよさっていうのは絶対になくしてほしくない魅力です。

竹山 あんまり東京寄りにはならなくていいとも思いますね。独自の文化がこのまま育まれていったら面白い。

元村 住んでいるとあんまり気がつけないかもしれないですけれどね。

竹山 でも基本的には充分だと思います。こんなに愛されている県ってあんまりないんですから!

元村 福岡礼賛になってしまいましたね(笑)。でも、私もそう思います。

人が温かくて食が充実、福岡の住み心地のよさを失わないでほしいです。(元村さん)

福岡が他県を巻き込めば、九州全体がもっともっと盛り上がると思いますよ。(竹山さん)

【カンニング竹山さん×元村有希子さん 対談】福岡という街の魅力【2】

●福岡発の名物酒販店。
対談に合わせたお酒は、博多区住吉に本店を持つ『住吉酒販』の東京ミッドタウン日比谷店より到着。販売だけでなく角打ちも備えた魅力的なスペース。詳細は、sumiyoshi-sake.jpで。

●東京で味わえるリアル博多。
今回特別に福岡の味を用意してくれた、麻布十番の居酒屋『おにまる』。東京ナイズされていない博多の料理と雰囲気にしびれる。常時混んでいるので予約がベター。 TEL.03-3586-8187

カンニング竹山(かんにんぐ・たけやま)さん●お笑い芸人。1971年、福岡県生まれ。テレビ、ラジオでレギュラー番組を多数抱えるほか、著書『福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!』がある。

元村有希子(もとむら・ゆきこ)さん●新聞記者。1966年、福岡県生まれ。毎日新聞論説委員。コメンテーターとしてニュース番組にも出演する。著書に『カガク力を強くする!』ほか多数。

『クロワッサン』1006号より

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