「ビジンサマレシピ」で作る、そば粉を使った応用のレシピ、そばがき
レシピ提供:中村恭子
信州は言わずと知られたそばの名産地。
今では一年中、日本全国で楽しむことができるそばですが実は季節による味わいを楽しむことができる食材で、旬は夏と秋です。
一般的には、新そばと言われる秋に収穫される秋そばがよく知られていますが、夏に収穫する夏そばは太陽の恵みをふんだんに受けることで香り高く深い味わい楽しむことができます。また信州では冬の間に寒い気候を利用して秋に収穫したそばを一旦冷水につけて寒風に晒す寒ざらしそばが作られます。寒ざらしそばの味わいは水につけて晒されることでアクが抜けて甘みがより強くなります。
そんな季節毎のそばを食べ比べを楽しんでみることもおすすめです。
さて、今回から4回にわたりそば粉を使ったレシピをご紹介していきます。
そば粉も季節だけでなく品種や挽き方によって風味が異なりますので色々食べ比べてお好みのものを見つけてみてくださいね。
基本のレシピの応用:そばがき
今回は蕎麦湯の応用でそばがきの作り方をご紹介します。
今回のレシピは私が暮らす蓼科高原で、家族で馴染みにしていたお蕎麦屋さんから教わったもの。(残念ながら現在はお店を閉められています。)
そばがきならではの、もっちり柔らかな食感がたまりません。
コツを抑えれば簡単ですので、そばがきがお好きな方はぜひ作ってみてください。
【材料】
蕎麦粉 50g
水 100cc〜
【作り方】
●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。
蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。
信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。
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