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五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

ふっくらした肌に柔和な表情の佐伯チズさん、自宅でリラックスして過ごすことにも美の秘訣があるようです。その工夫を拝見。

撮影・三東サイ 文・板倉ミキコ

目、耳、鼻、脳を心地よく刺激し、エネルギーが湧くものに囲まれる。

水の音を奏でるオブジェが、癒やしの空間を演出。

リビングには、電力で常時水が流れるように設計された、癒やし系のオブジェをディスプレイ。穏やかな川のせせらぎのような音、水琴窟に似た、甕の中で共鳴する水の音などを奏で、耳からすっかり癒やされる。

「本物と見紛う蓮の葉など、デザインもとても素敵でしょ? 耳と目を同時に楽しませてくれるんですよ」

五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

生の花に触れることでエネルギーをチャージ。

部屋のあちこちに飾る生花は、生活の中でこれまで欠かしたことのない大切な存在。美を愛でる楽しみと瑞々しい感性を授けてくれる。

「毎日、花に向かって『キレイね〜。今日もありがとう』と声をかけています。愛情を注げばちゃんと返してくれますよ。花からエネルギーも美しさもいただいている気がしますね」

五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

縁起物・お福さんは日本美人の原点として大切に。

昔から愛されてきた日本の縁起物が大好きだという佐伯さん。玄関にはくくり猿を飾り、“苦が去る”という縁起を担いでいる。また、日本女性の美の原点だと思うお福さんのお面はサロンスペースの壁に。

「白い肌、ふっくらした頬にほんのりさした紅色、真っ黒な髪……。見ているだけでキレイになれそう」

五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

子どもの原風景を再現すると、若い感性が復活。

「子どものころ住んでいた家の目の前には、蓮池があったんです。そこでアマガエルをじっと見ているのが好きだったので、カエルの置物を家のあちらこちらに飾っています」

カエルを見ていると田舎の原風景、

そして幼い頃の記憶が蘇ってくる。

「記憶と共に当時の感覚を追体験でき、瑞々しい感性も復活します」

五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

五感の一つ、嗅覚を優しく刺激する香りを厳選。

お客をもてなす気持ちを、ほのかに香るお香でも表している。

「お客様がほっとできる香りを選んでいます。香炉も数種類あるので、季節や気分で使い分けます」

最近愛用しているお香は、大阪にある「薫明堂」の渦巻き線香。

「これ欲しいわって言われることが多い、とても上品な香りなんですよ」

五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

自宅は、好きなものに囲まれて過ごせる場所。

誰にも気兼ねなく、好きなものに囲まれて過ごせるのが自宅の醍醐味。

「好きなものは常に脳を刺激してくれるんです。イチジクは女性の美の象徴だと思っているから、絵やオブジェなどをたくさん飾っています。オードリー・ヘップバーンやマイケル・ジャクソンなど、大好きなスターの写真も見ているだけで幸せです」

五感を刺激しつつ、安らげる。佐伯チズさんの、帰りたくなる家。

佐伯チズ(さえき・ちず)さん●美容家。美肌顔師、成安造形大学客員教授、生活アドバイザー(衣食住)。著書多数。近著は『まんがでわかる美肌革命』(宝島社)。

『クロワッサン』1001号より

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