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糖尿病性ケトアシドーシス

原因と特徴

糖尿病性ケトアシドーシスとは、糖尿病の経過中に発症する重篤な急性代謝障害です。ストレスや過剰な糖分摂取などをきっかけとして発症することがあります。
糖尿病性ケトアシドーシスの症状は、急激に進行し1日前後の間に自覚症状があらわれます。突然の口の渇きを覚えることによって大量の水分を摂取するようになり、多尿傾向になります。消化器の症状があらわれることもあり、吐き気や嘔吐、腹痛が生じることがあります。
病状が進行すると、より脱水が強くなり、過呼吸や意識状態をともなうようになります。ケトン体が体内に蓄積していくため、ケトン臭のする息も症状としてあらわれます。糖尿病性ケトアシドーシスは、命にも関わる重篤な合併症であるため、早期の段階で治療を行うことが重要な病気です。

治療

糖尿病性ケトアシドーシスでは水分と電解質(NaCl)が失われている病態のため、生理食塩水を利用した十分な補液が必要になるほか、インスリンの適切な投与も必要となります。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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