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非結核性抗酸菌症(別名:MAC症) (ひけっかくせいこうさんきんしょう)

原因と特徴

水道や浴室のシャワーヘッドなど、ぬめり気のあるところに多く生息する抗酸菌への感染で起こる慢性の呼吸器疾患です。人から人へ感染することがない非感染性のため、発症してから10年以上の長い年月をかけてゆっくり進行していくのが特徴です。その反面、原因菌を体内から完全に排除するのが難しく、治療期間は長期化します。咳や痰、血痰、体重の減少、全身の倦怠感など、結核と比べて症状が軽いことが多く、中には無症状で進行しているケースもあり、健康診断などで医療機関の受診をすすめられ、画像検査などをした結果、発覚することもあります。

治療

内服薬による薬物療法を行いますが、非結核性抗酸菌は非常にゆっくりと増殖するために効果が得られにくく、長期間の内服が必要になることもあり、症状増悪時には早期受診をするといった心構えが必要です。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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