頭皮の下の頭筋膜をほぐしたら、フェイスラインが上がった!
撮影・清水朝子 ヘア&メイク・レイナ、ERI モデル・岩崎良美 文・一澤ひらり
自分でもできる! 顔にハリとツヤをもたらす頭筋膜のほぐし方。
シワ、ほうれい線、たるみなど、顔が老けて見える現象をトータルに改善するのが頭筋膜リフト。
「サロンだけでなく、セルフでも充分できますし、難しいメソッドではありません。頭筋膜をほぐしたあと、目のシワを取るケアやほうれい線を薄くする顔筋マッサージを行っていきます。大事なのは毎日続けること。これから紹介する全てを行わなくてOK。自分が気になる部分を行うだけでも効果があります」
ことに1の頭ほぐしはシャンプーの際に行いやすく、トリートメントを流すときに頭から鎖骨へ4のようにリンパを流すようにすれば、頭も顔もスッキリ。
「どのケアも力を入れすぎず、イタ気持ちいい程度で大丈夫。いつでもどこでもできるし、メイクの上からでもできます。なるべく肩の力を抜いて、楽な気持ちで行えばリンパも流れやすくなります」
1. 頭をほぐして緊張をやわらげる。まずは頭頂部から。
頭頂部は頭全体のほかの筋肉につながっているため、緊張を解くことが大切になる。指を広げて髪の生え際に手を置き、指の腹で頭皮を耕すようにして、額側から後頭部に向かってジグザグに指を動かしていく。骨をほぐすぐらいのイメージで圧をかけ、頭頂部全体を15秒間もみほぐす。
2. ジグザグに上から下まで側頭部をほぐす。
頭の左右の筋肉、側頭筋をほぐす。ここが固まると額のシワやフェイスラインのたるみの要因に。頭を挟みこむようにして、握りこぶしを側頭部に当て、生え際から後頭部に向かって、ジグザグに動かしていく。口をポカンと開けてリラックスして、上から下に15秒間もみほぐす。
握りこぶしの使い方。
親指は外に出してこぶしを握り、第一関節と第二関節の間を側頭部、後頭部に当ててほぐしていく。
3. 頭の後ろの筋肉をほぐして、顔全体を引き上げる。
後頭部にある後頭筋と僧帽筋の上部をほぐしてフェイスラインのもたつきを修整する。ここが凝り固まると引っ張られて、頬のたるみやほうれい線、二重あごの原因に。後頭部に握りこぶしを当て、耳の上から衿足のあたりまで、上から下へジグザグに動かして、15秒間もみほぐす。頭皮と頭蓋骨を引きはがすイメージで。
4. 老廃物を鎖骨のリンパ節へ流す。
指を広げて髪の生え際に置き、側頭部、首筋、鎖骨へと指の腹でなぞるようにして流してaいく。呼吸を止めないようにして、圧をかけながら上から下まで気持ちよく流す。鎖骨のリンパ節が滞ると顔のむくみ、たるみの原因に。
5. テニスボールを使って肩甲骨の凝りをほぐす。
肩甲骨が凝り固まると背中が頭皮を支えられず、顔がたるみ、血行が悪くなって額のシワも増える。手の届かない背中はテニスボールを使って筋膜をリリースする。仰向けに寝て膝を楽に立て、ボールを肩甲骨周りに置く。8カウント数えながらゆっくり円を描くように肘を大きく回す。内回し3回、外回し3回を1セットにして、何カ所かボールの位置を変えて行う。反対側も。