大人の美リップはこう作る!
撮影・森山祐子
「この2年くらい、目元よりも口元にポイントを置くメイクが流行ですよね。トレンドの、はっきりした色の口紅をつけこなすためには、やはり唇がきれいであることが重要です」と、美容コメンテーターの植村朗子さん。唇がふっくらとしていることは、若々しさに直結するので、しっかりケアしたい。
「肌は化粧水や乳液などの工程を重ねてケアするのに、唇はリップクリームだけ、という人は多いと思います。唇にも、肌と同じようにもうひと手間をかけてあげれば、ぐっと美しくなるんです。唇は肌の他の部分よりもターンオーバーが早いので、1週間もあれば、荒れてガサガサの状態からきれいに復活させることができますよ。毎日のケアとスペシャルなケアを組み合わせて、乾燥知らずの魅力的な唇を手に入れてください」
【デイリーケア】皮膚の薄い唇にも優しく しっかり潤う日常リップ。
「いつもポーチに入れて持ち歩くリップは、自分の好みに合うものがいいですね。私は、唇の表面をしっかり潤わせつつ、ベタつかずに適度な浸透力がある、バランスのよいものが好み。オーガニックものが好きならキールズ。刺激をなるべく抑えたいなら、デルメッドがおすすめです」
【プラスのケア】化粧水、美容液感覚で唇にも肌同様のケアを。
「ベキュアのウォータリーオイルは、さらっとしていて驚くほど浸透力が高いので、バームの前に化粧水感覚で使えます。ゲランの唇用美容液は、唇だけでなくほうれい線やマリオネットラインのケアもできるすぐれもの」
【お悩み別ケア】表情がいきいきするピンク色リップへ。
「唇の血行が悪く、なんとなくどんよりして見えてしまう人にはエクシアのリップトリートメントをおすすめします。つけると、ほのかに温かくなって気持ちいい。トウガラシ果実エキスが、血行を促進しつつ角質が分厚くなるのを解消してくれます。さらに、ピンク色の唇を目指すなら、ベネフィークのリップエッセンス。うっすらとピンク色がついているので、くすみが飛んで見えます。口紅やグロスの前に使うと、発色がよくなる効果もあって、使い勝手が抜群です」
【皮剥け・くすみケア】ガサガサ・ボロボロの唇に、救済ケアを。
「ピーリングはやりすぎ禁物。唇の皮が剥けて硬くなって、ちぎりたいくらいになってしまった時に、唇をいったんフラットにする意味で使ってください。力を入れずにマッサージして、ぬるま湯で流してから化粧水で拭き取って。ローズ ド マラケシュのバームは、とろけ具合がちょうどいい。唇にたっぷりのせて、ラップシートで蓋をします。この3ステップは、必ずセットで行いましょう」
【スペシャルケア】美顔器ならぬ「美唇器」の温熱ケアでリラックス。
「美唇器ってどうなの?と半信半疑で使ったところ、温熱ケアの気持ちよさにびっくり! 付属のエッセンスを浸透させる温熱・浸透・保湿モードと、いつものリップクリームの上から使える温熱モードの2通りのケアで、口紅のノリが断然良くなります」
『クロワッサン』932号より
●植村朗子さん 美容コメンテーター/学生時代からのコスメ好きが高じて美容の世界へ。多数の女性誌で活躍中。鋭い観察眼で、消費者の信頼も厚い。化粧品業界の御意見番的存在。
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