【秋のファッション】すっきり着まわせる服選び〈低身長さん編〉
スタイリストの平澤雅佐恵さんによる読者変身企画。今回のテーマは「着まわし」。まず、どんなことに気をつけて服選びをしたらいいのでしょうか。
「着まわしアイテムの条件は、ベーシックでありながら、旬の要素があること。形や素材など、シンプルで定番的であるほど、さまざまな服と合わせられます。また色もネイビーなど主張しすぎないものを選んで、逆に色のあるアイテムや存在感のあるアクセサリーをプラスすれば、ぐっと今っぽく着こなせますよ」
Before
背が小さく脚が太いのが悩みで、なかなか似合うパンツに出合えないというのが、大場繭美(クロワッサン倶楽部 会員番号89https://croissant-online.jp/member/32971/)さんのお悩み。
そこで平澤さんが提案したのは、流行のガウチョパンツ。一見、難しそうなアイテムですが、トップスを短めにする工夫などで、腰から下をスラリと見せることができるそう。
「トップスの面積をなるべく小さくし、高めのヒールをはくことで、背が小さな人でもバランス良く見せることができます。下半身のシルエットが大きめになるため、上半身はなるべくすっきりさせるのもポイント。袖をまくり手首を出すのもおすすめです」
最初のコーディネートはグレーから黒のグラデーションで縦長ラインをつくったのが着やせのポイント。
「流行のベストをボトムスと同じトーンでまとめると、すっきりと見えます。シャツは柄もので遊ぶと今年らしい着こなしに」
ストライプなど、縦線の入ったトップスを合わせるのも、スラリと見せるコツの一つです。
「次のコーディネートは、大場さんの明るくてかわいらしい個性を引き立てるように、白を基調としたストライプニットでほっそり効果を出すようにしました」
最後のコーディネートはウエストを紐で自由に絞れるデザインのジャケットがカギに。
「ウエストを絞ると、腰の位置を高く見せることができます。大場さんが『普段は地味な色のトップスを選びがち』と言っていたので、インナーにはきれいな色のニットを合わせました。長めのパールネックレスで縦ラインをつくり、インパクトのあるスカーフで首元に視線を集めれば、さらに全体がほっそりと見えます。
After
縦長のグラデーションでスラリと。
ベスト、パンツ、ブーツをワントーンで揃えて縦長ラインをつくった。「ブーツを含め、下半身にボリュームがあるので、上半身は袖をまくってバランスを取りました」
トップスの柄で縦ラインを強調。
ストライプのトップスは縦長効果が。アクセサリーがない分、シャツの衿と袖を折り、視線を集める仕掛けに。「高いヒールをはくと、さらにスラリと見えます」
ジャケットのウエストを絞って腰高に。
ジャケットのウエストを絞ると脚が長く見える効果が。「きれいな色のニットやパールのネックレスを合わせることで、カジュアルなジャケットもエレガントに着られます」
※商品は売り切れている場合があります
『クロワッサン』909号(2015年9月25日号)より