心のコントロールに効く、呼吸筋ストレッチ1
呼吸と心は深く繋がっています。不調を感じたときに即効性のある、シーン別の呼吸筋ストレッチを、東有明医療大学副学長の本間生夫さんに教えてもらいました。
なんとなく不安になって心の動揺を抑えられない。
不安の高さに比例して呼吸数は増大します。深くゆっくりとした呼吸にスイッチしていくことで不安を押さえ、リラックス状態を作り出します。
まず息を大きくしっかり吸うことで、心と体にほどよい緊張感を与えます。
1. イスに浅く座り、両足は肩幅に開く。両手を胸の前で軽く組んで、ひと呼吸する。
2. ゆっくり息を吸いながら腕を前に伸ばし、背中を丸めていく。ゆっくり吐きながら戻す。
胸を動かして呼吸筋をほぐします。両腕を伸ばしながら吐いて、リラックス。
1. イスに浅く座り、両手を後ろで軽く組み、呼吸筋をほぐす準備体勢をとる。
2. 息をゆっくり吸いながら、両腕を後ろに伸ばしていき、胸を開く。息を吸いながら戻す。
取るに足らないことにもイライラしてしまう。
イライラはストレスや疲れで過度に緊張しているときの症状。呼吸は荒く、表情も強ばりがち。ゆったりと息を吐いて心身を緩めましょう。
胸を広げてゆっくり息を吐き出すことで、気持ちを穏やかに切り換える。
1. まずは胸のストレッチ。背筋を伸ばしてイスに座り、一方の手で背もたれをつかむ。
2. 息をゆっくり吐きながら上体を後方にねじる。ゆっくり吸いながら戻す。反対側も同様に。
体側を気持ちよく伸ばすことで、深い呼吸がしやすくなる。
1. イスに座って背筋を伸ばす。片方の手を頭の後ろに当てて、もう一方の手は腰に当てる。
2. 息を吐きながらひじを上げて体制を伸ばす。息を吸いながら戻す。反対側も同様に。
眉間のしわをとるストレッチ。
眉間にしわを寄せた状態で両手の指先を額に当て、左右に動かすようにしてほぐす。
『クロワッサン』892号(2014年12月25日号)より